「妊娠にあたり、自分が女性として果たすべき責務にちょっと息苦しくなってしまうことってあると思うんです。この漫画がそういうネガティブな雰囲気になるのは嫌だなーと思って、なんとなーくサエとトシは中性的な容姿で描こうと思いました」と、チャン・メイさんは本作を描くうえでこだわったところを話す。
感動の声が集まったのは、ケンカ後のトシの歩み寄り方。「お互いが違う生き物と理解したうえで、歩み寄る旦那さまがすてき」「君の人生は俺の人生、なんてすてきな言葉なんだろう」などの声が届いた。「たくさんのコメントをありがとうございます。今、制作中の漫画も共感性の強いテーマで描こうと思っているので、よければフォローして待っていただけるとうれしいです」(チャン・メイさん)。次回作も非常に楽しみである。
チャン・メイさんは、そのほか「大体30ページくらいの読み切り漫画を描いています。マッチングアプリで出会った男女の話や、妊活に向き合い始める夫婦の話など、自分に起きた出来事を題材にした漫画が多いです。あ、でも最新でアップした、熱を出して修学旅行に行けなくなった高校生の話は完全にフィクションです(高校生だったのはもう十数年前なので…)」飼っていた犬が虹の橋を渡ったときの心情を描いた「今日の夕方にはお別れです。」も心に響く。
取材協力:チャン・メイ(@masondixon402)