新卒で入社した会社で、社会人としての第一歩を踏み出したオムニウッチーさん(@omni_uttii821)さん。新人指導を担当したのは、勤続25年のベテラン係長だった。仕事を教えてもらえるはずが、待っていたのは気分次第で変わる態度と理不尽な叱責。実録エッセイ漫画『お局様にリベンジを』には、そんな上司に振り回された日々が描かれている。2年半もの間、耐え続けたオムニウッチーさんが目の当たりにした、お局様の意外な仕事ぶりとは?
「わからないことは聞いてね」と言うのに「あとにして!!」ベテラン女上司に理不尽に叱られる夢を20年たっても見る【作者に聞く】
「わからないことは聞いてね」って言ったのに…
配属先で新人指導を担当したのは、勤続25年のベテラン係長。仕事内容はもちろん、社会人としての基本も教わる立場だったが、同時に理不尽な厳しさにも直面することになった。
上司の機嫌は、とにかく気まぐれ。機嫌がよいときには「わからないことがあれば聞いてね」と優しく声をかけてくれる。ところが、その言葉を信じて質問すると、返ってくるのは「あとにして!」という怒鳴り声だった。
新人にとって、わからないことを確認するのは大切な仕事のひとつ。しかし、質問するタイミングすら上司の機嫌に左右されるのだからたまらない。電話対応で内容が把握できず、助けを求めたときでさえ「私の担当じゃない」と突き放されることもあったという。
何をするにも顔色をうかがわなければならない毎日。社会人1年目のオムニウッチーさんにとって、職場は仕事を覚えるだけの場所ではなかった。理不尽な指導に耐えながら過ごした日々について、本人も「よく2年半も耐えたなぁと思います」と振り返っている。
仕事を引き継いで見えた、意外な実態
そんな上司にも、異動の日がやってきた。営業事務から総務へ移ることになり、オムニウッチーさんは上司の仕事を引き継ぐことに。これまで厳しく指導されてきただけに、自分が同じ仕事をこなせるのかというプレッシャーは大きかったという。
約1カ月の引き継ぎを終え、いざ1人で事務処理を進めてみると、思いがけない事実に気づく。上司が日頃から「忙しい」と口にし、残業を繰り返していた仕事は、実際にはそこまで大変なものではなかったのだ。
さらに、上司は仕事中に席を離れることも多かったという。オムニウッチーさんには、わざと残業をして残業代を受け取っていたように見えたそうだ。あれほど忙しさをアピールしていたのに、引き継いでみれば毎日定時で帰れる。これまでの苦労は一体何だったのかと思ってしまう。
しかも、オムニウッチーさんが定時で退社するようになると、上司からは「仕事ができるね~」と褒められるようになったという。新人時代には厳しく当たられ、質問すらまともにできなかった相手からの言葉だけに、なんとも複雑な気持ちになりそうだ。
20年たっても夢に出る!?理不尽な経験から伝えたいこと
つらい日々を乗り越えたオムニウッチーさんだが、当時の記憶が完全に消えたわけではない。なんと、20年が経過した今でも、上司に叱られた場面がふと夢に出てくることがあるという。それほどまでに、当時の経験は心に深く刻まれているのだ。
職場の人間関係に悩んでいる人に向けて、オムニウッチーさんは「自分に合わないと思ったらすぐに辞めて別の道、自分のやりたいことを探すのもアリだと思います」と語る。
さらに、どこの会社にもお局様がいるように感じることについて、「どこの会社にも必ず1人はお局様がいる。ホント『日本七不思議』だよね」「みんな新人だったはずなのに…なぜこうなってしまう人が一定数居るのか?」と疑問を投げかける。
かつては誰もが新人だったはずなのに、立場が変わると、なぜ後輩に厳しく当たってしまうのだろうか。理不尽な指導に苦しんだ経験がある人なら、思わずうなずいてしまうかもしれない。職場で無理を重ねている人にこそ、自分を守るために別の道を選ぶこともできるのだと伝えてくれるエピソードだ。
■取材協力:オムニウッチー(@omni_uttii821)
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