
新卒で入社した22歳の女子社員に対し、30歳年上の独身上司が「付き合おう」と告白してきた。上司は50歳を過ぎた管理職で、仕事はできるものの交際相手がおらず、「結婚するなら若い子がいい」と新卒女子をターゲットにしていたという。今回は尾持トモ(@o0omotitomo0o)さんの漫画『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました~』を紹介するとともに、当時の状況について話を聞いた。



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ターゲットは「従順そうな新卒」…時代錯誤なセクハラロジック
30歳も年上の独身上司にターゲットにされたのは作者の尾持さんだ。当時の上司である事務課の課長は、尾持さんに彼氏がいないことを知るや否や、「早く彼氏を作らないと売れ残る」と言い放ち、30歳年上の独身上司との交際を強く勧めてきた。
「結婚適齢期は24歳、25歳が一番需要があり、以降26歳は売れ残り…」と、女性の年齢をクリスマスケーキにたとえる旧態依然としたロジックを展開し、拒否する尾持さんに対して執拗に交際を迫ったという。尾持さんは「結婚は何歳でもできますし、今は結婚しなくても幸せという時代なのにかなり古い価値観でびっくりしました!とても時代錯誤だなと思いました」と当時を振り返る。
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断れない空気と隠し撮り…エスカレートする社内ぐるみのいじめ
その後、懇親会の席で30歳年上の独身上司から「付き合ってほしい」と直接告白される。周囲の社員たちは「空気読めよ!」と周囲から煽り立て、尾持さんはその場できっぱりと断ることができなかった。さらに社員たちは2人の関係を進展させようとデートへ行くよう仕向け、上司の嫌田は「俺と結婚しなきゃクビ」と立場を利用した強迫まで行ってきたという。
「嫌田さんと2人きりでいるところやデートへ行くところを隠し撮りしてその隠し撮りを社員数人で見てクスクス笑ってきたり…、私と嫌田さんが『どこまでやった』などの嘘の噂を流して楽しんでいました。仕事の話を無視するなどの業務に直接支障が出るようないじめはなかったのですが、仕事と関係ないところでこういったいじめがありました。思い出すだけで胃が痛いです…」と尾持さんは語る。社員たちは表向き、嫌田を「付き合うには相応しい人」と持ち上げつつ、裏では2人の関係をおもしろがって陰で楽しんでいた。
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八方ふさがりの絶望から決意した「逃げる」という最適解
「こんな漫画とかの世界でしか聞かないような、ひと昔前のようなことを今の時代に、まさか“自分が”現実で言われることになるとは…信じられませんでした」と語る尾持さん。社内では多くの人間がこの状況を楽しんでおり、彼女はたった1人で耐えるしかなかった。社内ぐるみでデートを執拗に強要されるため、退社時のストレスは限界に達していた。労基署への相談も検討したが、社長までもが常態化したいじめを見て見ぬふりをしていたため、「労基に訴えてもムダ」と周囲に制され、八方ふさがりの状態に追い込まれた。
やがて心身を病んで休職に至った尾持さんは、退職を決意。やり取りの記録や画像を保存するなどパワハラの証拠集めに専念した。退職後に会社を訴える準備を進める中で、社内ではすでに次の新卒女子がターゲットにされていることを知る。「いじめなんて乗り越えなくていいから逃げる。それでいいと思います」と、逃げることが最大の最適解であると尾持さんは訴える。
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取材協力:尾持トモ(@o0omotitomo0o)
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