今週(2026年10月16日〜10月18日)の映画動員ランキングは、公開3週目の『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が初週を上回る異例の勢いで1位に返り咲いた。2位は『バイオハザード』が2週連続でキープ。3位には『汝、星のごとく』がワンランクアップで続いた。今週はTOP10のうち5本を新作が占め、4位に『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』、5位に『mentor』、6位に『影を売る女』、8位に『ストリートファイター/ザ・ムービー』、10位に『クジラに落ちた男』が初登場。顔ぶれが大きく入れ替わった今週のTOP10を、順位順に追っていこう。
10位:『クジラに落ちた男』(公開日:2026年10月16日)

ピュリッツァー賞作家ダニエル・クラウスのベストセラー小説を映画化したサバイバルスリラーが初登場10位。17歳のジェイ(オースティン・エイブラムスさん)は、単身でのダイビング中に巨大マッコウクジラに丸呑みされてしまう。ダイオウイカに絡めとられたまま体内へ引きずり込まれた絶体絶命の暗闇で、亡き父から受け継いだ海の知識だけを頼りに脱出を試みる。エイブラムスさんは2位の『バイオハザード』でも主演を務めており、同時期に2本の極限サバイバルに挑んでいる。
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9位:『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(公開日:2026年9月18日)

「踊る大捜査線」シリーズ約14年ぶりの劇場版が公開5週目で前週6位から9位に。デジタル化が進む警察組織のなかで、自分の足と直感で事件に食らいつく刑事・青島俊作(織田裕二さん)。「変わる時代と、変わらない一人の刑事の矜持」を描く物語は、かつてのファンだけでなく若い世代にも「組織のなかで個人はどうあるべきか」という問いを投げかける。2026年10月16日からは本広克行監督らによる副音声付き上映もスタートしている。
8位:『ストリートファイター/ザ・ムービー』(公開日:2026年10月16日)

1987年に誕生したカプコンの名作格闘ゲーム「ストリートファイター」をハリウッドで実写映画化した本作が初登場8位。1993年、兄弟のような存在だったリュウとケンは、ある理由から疎遠になっていた。謎の女性格闘家・春麗に導かれ「世界格闘王決定戦」に身を投じる2人だが、大会が進むにつれ、2人が過去に葬ったはずの悪夢がよみがえる。日本生まれアメリカ育ちのキタオ・サクライ監督がメガホンをとり、ブランカ役でジェイソン・モモアさんが出演。全米ではオープニング興収3100万ドルを記録して首位発進しており、国内でも伸びしろが残る。
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7位:『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開日:2026年7月24日)

「ちいかわ」劇場版が公開13週目で前週の首位から7位に後退した。それでも累計は動員1242万人、興収181億円と、2026年公開作品の国内トップを走り続けている。ちいかわたちが人魚の島に伝わる秘密へ迫る長編だ。2026年10月24日(金)からは入場者特典第7弾として、ナガノさんがこの特典のために描き下ろしたクリアカード(全4種)が数量限定で配布される。「ちいかわ&ハチワレ&うさぎ」「ヒトハフタバ」「セイレーン&人魚たち」「島二郎」の4種で、ホログラムが施されているのも見逃せない。
6位:『影を売る女』(公開日:2026年10月16日)

「本当の幸福とは何か」を寓話的な設定で問いかけるドラマが初登場6位。玉の輿を夢見る会社員の河合夕子(長谷川奈央さん)は、占い師から「今夜最初に会った人への返事が運命を変える」と告げられる。その夜に現れた黒マントの男(青木涼さん)が持ちかけたのは、1年間だけ願いがかなう代わりに自分の影を売るという取引だった。承諾した夕子のもとに不思議な幸運が次々と舞い込むが、手に入れたものは本当に“幸せ”なのか——。原作は大川隆法さん、監督は『二十歳に還りたい。』などの赤羽博さん。
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5位:『mentor』(公開日:2026年10月16日)

『ミッシング』『空白』の𠮷田恵輔監督が手がけた人間ドラマが初登場5位。幼い日の花火遊びがアパート火災に発展し、住人の妻子を奪ってしまった2人の少年。15年後、罪の記憶から抜け出せない拓海(末澤誠也さん)の前に、全身に火傷を負った被害者の埜本(綾野剛さん)が突然姿を現す。恨みをぶつけることもなく優しく寄り添い、やがて拓海にとって「メンター(助言者)」のような存在になっていく。果たして埜本の真意とは。公開4日間で動員10万人、興収1.5億円を突破する大ヒット発進となった。
4位:『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』(公開日:2026年10月16日)

鴨志田一さんのライトノベルを原作とするシリーズの完結編が初登場4位。初日3日間で動員11万3000人、興収1億8400万円をあげ、シリーズの劇場版では歴代最高の滑り出しとなった。国民的女優の桜島麻衣が、人気ネットシンガー・霧島透子の正体が自分だと公表したことを皮切りに、かつて夢で見たはずの出来事が次々と現実に起こり始める。もう一つの世界の自分から「現実が書き換えられる前に霧島透子を止めてほしい」というメッセージを受けた咲太は、愛する人と世界を守るために走り出す。前作に続き監督は増井壮一さん、アニメーション制作はCloverWorksが担当した。
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3位:『汝、星のごとく』(公開日:2026年10月9日)

第20回本屋大賞受賞の凪良ゆうさん原作を藤井道人監督が映画化した恋愛ドラマが、公開2週目で前週4位から3位に浮上した。累計は動員64万人、興収9億円に達している。瀬戸内の島で出会った櫂(横浜流星さん)と暁海(広瀬すずさん)が、世間の求める「普通」や家庭の呪縛に抗いながら惹かれ合い、離れ、それでも自分の人生を手放さない姿が描かれる。公開後は凪良ゆうさんの原作小説が品切れとなり、著者がX(旧Twitter)で重版を急いでいると明かすなど、反響は劇場の外にも広がっている。
2位:『バイオハザード』(公開日:2026年10月9日)

カプコンの人気ホラーゲームを映画化した本作が2週連続で2位をキープした。累計は動員80万人、興収13億円を突破している。本作でザック・クレッガー監督が目指したのは、ゲームの“プレイ感覚”を映画に持ち込むこと。配達人ブライアン(オースティン・エイブラムスさん)が銃の扱いもままならないまま暗闇を恐る恐る進み、引き出しを必死に漁って弾を探す——原作ゲーム特有の緊張感をスクリーンに再現した90分のノンストップ体験が、スリルを求める観客を広く引きつけている。
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1位:『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』(公開日:2026年10月2日)

川口春奈さん主演のヒューマンドラマが、公開3週目にして1位に返り咲いた。注目すべきは週末3日間の興収4億4800万円で、初週のオープニング3日間(4億4100万円)を上回る異例の数字だ。累計は動員154万人、興収22億円を突破し、満席の回も出ているという。原作は、大腸がんで余命を告げられながら結婚と出産を選んだ遠藤和さんの手記。「母としての葛藤に号泣した」「娘との時間を大切にしたい」といった感想がSNSで広がり、口コミが動員を押し上げているとみられる。
新作5本がTOP10の半分を占める激戦のなか、口コミの力で初週超えを果たした“ママせか”の底力が際立った今週。顔ぶれも、アニメ完結編にゲーム実写化、作家性の高い人間ドラマからサバイバルスリラーまで、バラエティ豊かな布陣となっている。
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2026年10月23日(金)には、道枝駿佑さん主演で“王子×王子”の恋模様を描く人気コミック原作の『うるわしの宵の月』、人気クレイアニメーションの長編映画第3弾『映画 ひつじのショーン かぼちゃ畑の怪物!』、三池崇史監督が舞台を東京に移して再構築した『バッド・ルーテナント:トウキョウ』が公開を控える。来週のランキングは、新作の勢いと、特典やイベントで観客を呼び戻す既存作の綱引きが見どころとなりそうだ。
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