
ある日、道端で野良猫を見かけた高校生の主人公。猫語翻訳アプリで遊んでいたところ、思いがけず事故に遭ってしまう。ラノベや少女漫画なら異世界転生が始まりそうな展開だが、彼を待ち受けていたのは、まさかの「猫語翻訳アプリ」との同化だった。
猫語だけでなく人間の本音まで翻訳!?



事故に遭った主人公は、命に別条もなく軽傷で済んだ……と思いきや、なんと事故の後遺症で、直前まで遊んでいた猫語翻訳アプリと同化してしまったらしい。しかも、猫の言葉だけでなく、人間が口にする言葉の裏に隠された本音まで翻訳できるようになったのだ。
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さっそくアイドルの動画を見てみると、「みんな~あいしてる~」と笑顔を振りまくアイドルの言葉は、アプリによって「気分が悪い」「なんかイライラする」「しんど」と次々に変換されてしまう。思わず「えっ怖っ」とつぶやく主人公だが、意外にも冷静に状況を受け入れ、学校へ向かう。
校内でも、生徒たちの会話が耳に入るたびに脳内アプリが翻訳を開始。とはいえ、あくまで猫語翻訳の延長にすぎないらしく、語彙は少なく曖昧なため、主人公も解釈に困ってしまう。
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そんななか、以前から少し気になっていた女の子と遭遇する。彼女はバスケ部のイケメン男子に頼みごとをされ、「しょーがないなー」と返していた。その言葉も、もちろん脳内アプリの翻訳対象だ。
「しょーがないなと言いながらもまんざらでもないパターンか…」と判断し、彼女の横を通り過ぎる主人公。しかし、翻訳結果は間違いではないものの、肝心なところがズレていて……!?
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便利な能力を手に入れたのに、恋心には鈍感すぎる!?
人間の本音までわかるようになったはずなのに、なぜか気になる女の子の気持ちには気づけない主人公。その絶妙なすれ違いに、読者からは「絶妙に使いにくいw」「気づけよおい!」「気付いてえええええええ!!」「ここまでの機能があって気付かないんだ!w」といった声が寄せられている。
本作を描いた漫画家の新田せん(@nittasen)さん自身も、猫語翻訳アプリを使った経験があるという。猫を飼っていないため、SNSで見かけた猫たちの声を翻訳して楽しんでいたそうだ。
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「SNSでフォローしている猫さんがたくさんいるのでいろいろ試してみたのですが、翻訳結果には結構性格が出ていて驚きました。ワガママなおぼっちゃんキャラの猫さんは『怒ってるぞ!』とかそういう感じかと思ったら、時々甘えるようなことを言ったり。温厚なキャラの猫さんは怒ることはほとんどなくて、ただ素直に『あなたを愛しています』とか。真実は猫さんに聞いてみないとわかりませんが、おもしろいなと思いました」
翻訳結果から猫それぞれの個性を感じ取ったという新田さん。アプリを通じて猫の気持ちを想像する楽しさが、作品のユニークな設定にもつながっているのかもしれない。
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作者の推し猫はウクライナ在住?!?
新田さんには、数年前からひそかに応援している“推し猫”もいる。その1匹が、ウクライナ在住のステパンだ。「結構たくさん推させていただいてる猫さんがいらっしゃいますが、お一方挙げるとすればウクライナ在住のステパンという猫さんはどことなく漂う哀愁が好きで、見るといつも脳内で勝手に『ヒロシです』のBGMが流れて楽しませていただいています(笑)」
戦争が始まるずっと前からフォローしていたため、戦争の前後の様子もステパンを通じて見守ってきたという。当時はとても心配したそうだが、現在も元気に過ごしており、結婚もしたようだ。「ステパンさんは今もお元気で、ご結婚もされたようで、哀愁漂うお元気な姿(?)を見せてくれています」
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読者からは「パ●ドラと合体したら頭で連鎖の音が鳴り響くんだろうか?」「ウ●娘と同化したら、身体能力がメッチャ上がる?」といった、別のアプリやゲームとの同化を想像する声も。猫語翻訳アプリとの同化という奇抜な設定に、思わずクスッとしてしまう本作。主人公が手に入れた能力を使いこなせる日は来るのか、隙間時間に気軽に楽しんでみてほしい。
■取材協力:新田せん(@nittasen)
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