今週(2026年9月4日〜9月6日)の映画動員ランキングは、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が再び首位に返り咲いた。東野圭吾さん原作のミステリー『白鳥とコウモリ』が2位、ネット発の都市伝説を映画化した『バックルームズ』が4位、和風アクションゲーム原作の『SEKIRO: NO DEFEAT』が9位と、ジャンルの異なる新作3本がランクインし混戦模様に。秋の興行シーズンへの切り替わりを感じさせるTOP10を順位別に紹介していこう。
10位:『ミニオンズ&モンスターズ』(公開日:2026年8月7日)

「怪盗グルー」シリーズ生まれのミニオンズが主役の長編アニメ第3弾が、新作勢に押され前週6位から10位へ後退。それでも公開5週目でTOP10圏内にとどまっている。今回の舞台はハリウッドの映画スタジオで、主役はおなじみのケビンたちに代わり、映画好きのジェームズ、親友ヘンリー、耳の不自由なエドの3人。自分たちでモンスター映画を撮ろうと張り切った末に本物のモンスターを召喚し、街は大混乱に。一方、別のミニオンたちは地球侵略をもくろむロボット型エイリアン・ドートに加担してしまい、仲間割れも重なってかつてないピンチを迎える。
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9位:『SEKIRO: NO DEFEAT』(公開日:2026年9月4日)

世界で高い評価を受けた和風アクションゲーム「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」を、全編手描きの2Dアニメーションで映画化した意欲作が9位に初登場。戦国時代の葦名を舞台に、不死の血「竜胤(りゅういん)」を引く少年・九郎(声:佐藤みゆ希さん)と、彼に仕える忍・狼(声:浪川大輔さん)が、その血を狙う者たちに立ち向かう。Web系アニメーターとして業界を牽引してきた沓名健一さんの長編初監督作で、主題曲には坂本龍一さんの『Blu』を起用。2026年9月12日(土)からは、キャラクターデザインの岸田隆宏さん描きおろしビジュアルボード第2弾の配布も始まる。
8位:『キングダム 魂の決戦』(公開日:2026年7月17日)

原泰久さんの人気漫画を実写化したシリーズ第5作が、公開8週目で前週7位から8位に。邦画実写として史上初のシリーズ5作連続50億円超えを達成済みで、新作が次々と入れ替わるなかでもTOP10圏内を保っている。千人将に昇格した信(山﨑賢人さん)の前に立ちはだかる六国50万の連合軍との総力戦が展開する。今作で初登場した桓騎を演じる坂口憲二さんの野性味あふれる佇まいや、敵将・万極(山田裕貴さん)の狂気をまとった演技も見どころだ。
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7位:『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』(公開日:2026年7月31日)

テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版第33作が前週5位から7位に。夏休みに秋田のひろしの実家へ帰省した野原一家が、山奥で人間の立ち入りを禁じられた「妖怪の国」に迷い込んでしまう。人間だとバレたひろしとみさえは妖怪の姿に変えられ、人間だった頃の記憶も徐々に消えていく。笑いの合間にこうしたスリルがしっかりはさまる構成で、公開6週目に入った9月も親子連れの来場が続いている。メガホンをとるのはテレビ版で演出を担ってきた渡辺正樹さん。九尾の狐の妖怪やこ役を伊藤沙莉さんが演じる。
6位:『トイ・ストーリー5』(公開日:2026年7月3日)

ディズニー&ピクサーのシリーズ第5作が前週3位から6位に後退したものの、公開10週目で累計は動員915万人、興収127億円に到達。動員1000万人の大台にも手が届き始めた。最新タブレット「リリーパッド」に夢中になる持ち主ボニーを前に、自分たちはもう必要とされていないのではと揺れるおもちゃたち。ジェシーのSOSを受け、前作で別々の道を歩んだウッディとバズが再びタッグを組む。『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』で知られるアンドリュー・スタントンさんが監督・脚本を務めた。
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5位:『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(公開日:2026年7月31日)

トム・ホランドさん主演の「スパイダーマン」シリーズ第4作が前週4位から5位に。公開6週目で国内累計は動員336万人、興収54億円を突破し、トム・ホランドさん版の国内最高記録を更新中だ。前作から4年。愛する人を守るために人々の記憶から自分の存在を消したピーターは、恋人も親友も自分を覚えていない世界で、たった1人スパイダーマンとして戦い続ける。やがて高まる市民の期待が重圧となり、体にも異変が起き始めて――。今作ではトム・ホランドさんが脚本やスーツデザインの段階から制作に深く携わり、ネット上でファンの声をリサーチしてスタジオに企画を提案し続けたという。
4位:『バックルームズ』(公開日:2026年9月4日)

ネットの都市伝説「Backrooms」を映画化したスリラーが、初日から3日間で動員16万3000人、興収2億4700万円をあげ、初登場4位。すでに全米と世界48カ国で1位を獲得している。家具屋を営むクラーク(キウェテル・イジョフォーさん)が、ある日地下から異次元に迷い込む。どこまでも続く黄色い壁紙の部屋、終わりのない廊下。現実からわずかにズレた出口のない空間に、彼の行方を追うセラピストのメアリー(レナーテ・レインスヴェさん)も足を踏み入れる。監督のケイン・パーソンズさんは16歳で投稿したYouTube短編が話題となり、19歳で本作を撮影。21歳にして全米1位を獲得した史上最年少の監督となった。2026年9月11日(金)からは入場者特典第2弾「黄色い部屋の記憶 壁紙ステッカー」の数量限定配布も始まる。
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3位:『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』(公開日:2026年8月28日)

テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版第4作が、前週の初登場首位から3位に。週末3日間で動員21万7000人、興収3億6400万円をあげ、累計は動員90万人、興収15億円を超えた。前作『叛逆の物語』(2013年)から13年ぶりの新作で、前作で鹿目まどかへの想いゆえに自ら「悪魔」と化した暁美ほむらが作り出した世界を舞台に、魔法少女たちの運命が再び動き出す。総監督は新房昭之さん、脚本は虚淵玄さん。劇団イヌカレーが手がけるダークで異質な魔女の空間や、シャフト独自の映像演出には「これぞまどマギ」との声が上がっており、その世界観や映像演出を劇場の大画面で堪能したい。
2位:『白鳥とコウモリ』(公開日:2026年9月4日)

東野圭吾さんのミステリー小説を映画化した本作が、初日から3日間で動員30万2000人、興収4億3200万円を記録し初登場2位。善良な弁護士・白石健介(中村芝翫さん)が刺殺された事件で、容疑者として浮上した倉木達郎(三浦友和さん)は「すべての事件の犯人は私です」と自供する。だが容疑者の息子・和真(松村北斗さん)と被害者の娘・美令(今田美桜さん)は、それぞれの父の言動に違和感を抱く。2人は禁断のバディとして、解決した殺人事件の真相に迫る。監督は『正欲』『あゝ、荒野』の岸善幸さん、脚本は『ある男』の向井康介さん。主題歌は大森元貴さん(Mrs. GREEN APPLE)が本作のために書き下ろした『灰色』。
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1位:『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開日:2026年7月24日)

「ちいかわ」の劇場版が公開7週目で再び首位に立った。週末3日間で動員92万8000人、興収14億1500万円をあげ、累計は動員960万人、興収138億円を超えた。2026年9月7日時点で、今年4月公開の『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』(137億円)、『劇場版 呪術廻戦 0』(138.9億円)も上回っている。原作の人気長編「セイレーン編」を映像化した本作は、かわいらしい見た目とは裏腹にサスペンスやほろ苦い結末もしっかり描かれ、大人の観客からも厚い支持を集めている。入場者特典第4弾のチャームミニフィギュアに加え、2026年9月5日から4DX上映も始まっている。
今週のTOP10は、100億円級の『ちいかわ』『トイ・ストーリー5』を筆頭にロングラン勢が粘る一方で、ミステリー、ホラー、ゲーム原作アニメと毛色の異なる新作3本がTOP10に入り込み、客層が夏のファミリー中心から大人や映画ファンへと広がり始めている。
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2026年9月11日(金)には、クリストファー・ノーラン監督の神話的アクション超大作『オデュッセイア』が公開される。同日には藤本タツキさん原作の漫画を是枝裕和監督が実写化した『ルックバック』、吹奏楽青春シリーズ完結作の後編『最終楽章 響け!ユーフォニアム 後編』も控えており、秋のスクリーンはさらににぎやかになりそうだ。ロングラン勢と秋の新顔が交差するラインナップのなかから、週末の1本を見つけてほしい。
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