
「貧女ハウスへようこそ」(小学館)や、「実録怪談 本当にあった怪奇村/新犬鳴トンネル」(竹書房)などを手がけ、短いページ数の中で意表を突くホラー作品を描く漫画家・三ノ輪ブン子(@minowabunko)さん。今回は、赤い吊りスカートでおなじみの“トイレの花子さん”が、まさかのピンチに陥る短編漫画「花子、困る」を紹介する。
花子さん、まさかの人違い!?



怪異派遣事務所に、小学校の教師から1通の手紙が届いた。「生徒がいじめられているようなので、代わりに相談に乗ってくれませんか」という依頼を受け、派遣されたのは学校の怪談では知らない人がいないほど有名なトイレの花子さん。怪異として長い経験を持ち、怪異派遣事務所でも頼れる存在だ。
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花子さんはさっそく、トイレの個室に閉じこもっていた女の子を発見する。突然現れた怪異に女の子が驚くのは想定内だった。ところが次の瞬間、女の子の口から飛び出したのは「出たー!赤マント!」という叫び声だった。まさかの怪異違いに、花子さんは「もう帰る」と激怒してしまう。
「赤マントがいる」と言いふらされ…
しかし、花子さんの本当の試練はここからだった。いじめられていた女の子が「3番目のトイレに赤マントがいる」と同級生たちを呼んでしまったのだ。もしトイレに誰もいなければ、女の子は嘘をついたと思われ、さらにいじめられてしまうかもしれない。助けを求めていた少女と、間違えられて怒っている花子さん。果たして花子さんは、この状況をどう切り抜けるのか。
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怪異たちが働く事務所!?
本作の舞台となる「怪異派遣事務所」には、花子さん以外にも、世の中の人々が「怖い」と認識している怪異たちが所属しているという。「怖い」という感情について、三ノ輪さんは「怖いからこそ気をつけようと思ったり、用心深く慎重になったりもするので、決してマイナス面ばかりではありません」と語る。
いつ、どんな怪異の派遣員が目の前に現れるかわからない世界。怖がりながらも、どこか楽しみに待っていてほしいという。怪異派遣事務所シリーズについても、三ノ輪さん自身が「個人的にすごく気に入っている設定」と明かしており、「良いネームさえできれば!」と今後の展開にも意欲を見せている。
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都市伝説をもっと身近に
三ノ輪さんは、都市伝説を題材にした漫画「ただのうわさです」も発表している。有名な都市伝説を題材にしながら、「都市伝説ファンも特に詳しくない人も、両者に新鮮な気持ちで読んでもらえる話を描いていきますので、楽しみにしていてください」とコメント。
怖いはずの怪異を少しユニークな視点から描き、思わぬ展開で読者を楽しませる“三ノ輪ワールド”。「花子、困る」でも、学校の怪談の代表格である花子さんが、予想外の形で大活躍を見せる。いじめられっ子を助けるために現れた怪異のエースが、最後にどんな選択をするのか。その結末を見届けてほしい。
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取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)
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