
ほんの少し目を離しただけだったのに、幼い少女は忽然とどこへ消えてしまったのか。携帯電話の着信が鳴り、娘から目を離したのはほんの数分。その時間を、その後の人生で延々と後悔することになる。




ほんの数分目を離した隙に…4歳児の失踪事件
SNSで「犯人を予想する漫画『仮門』」という興味深い連載が始まった。タイトルの通り、読者が犯人を予想しながら読み進めるミステリー作品だ。
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物語は、洗濯物をたたむ幸せな家庭のシーンから始まる。家の中に入ってきたテントウムシを見つけた常見七海(4歳)は、逃がすために庭先へ出た。そのとき携帯電話の着信音が鳴り、母親は少しの間だけその場を離れる。しかし戻ってきたときには七海の姿はなく、神隠しにあったかのように消えていた。七海が温かい家の門をくぐることはなく、常見家の空気は冷たく凍ったまま10年もの歳月が流れた。
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10年後の訪問者とタイムカプセルが動かす運命
「七海ちゃんが行方不明になってもう10年ですね」。娘の幼なじみだった徳原砂羽と白井圭樹(現在14歳)が常見家を訪れたところから、物語は大きく動き出す。2人が持ってきたのは、七海が幼稚園のときに埋めたというタイムカプセルだった。
引き込まれるストーリー展開を描くのは、2023年2月に「第2回朝日ホラーコミック大賞」漫画部門で大賞を受賞した漫画家・鳩ヶ森(@hatogamori)さん。本作について「読者はもちろん、作中のキャラクターまでもが『え?そうなるの?』と驚くような展開になるよう心がけています。自分で描くキャラクターすら騙してやろうという気持ちです」と語る。
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■ホラー漫画大賞作家が挑む、読者を騙す本格ミステリー
ホラー漫画を得意とする鳩ヶ森さんにとって、本格ミステリーは本作が初挑戦だ。「子どものころから推理小説が大好きで、自分でも描いてみたいとずっと思っていたんです。でもミステリーは難しいですから、私には無理だろうとあきらめてもいました」と明かす。大賞受賞後に出版社の編集担当からノウハウを叩き込まれ、チャレンジする気持ちになれたという。pixivという媒体で自由に描ける点も、背中を押すきっかけになった。
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