
「この資料、何がダメなのかわかる?」教育係の坪川は、威圧的な態度で口調も怖い。後輩を追い詰める姿を見ていた上司に教育係を降ろされた彼女だが、突如現れた魔法少女に声を奪われ、事態は急展開を迎える。今回は、白梅僚人(@eiichi_manga)さんの新作漫画『心のおブス絶対殺すマン』を紹介するとともに、パワハラ体質を改善する本作の裏側について作者に話を聞いた。
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魔法少女に声を奪われたお局



会社で頼られていた坪川は、いつの間にか「できない人」が気になるようになり、「自分がやったほうが早い」と思うようになっていた。言い方がきつく感情的になっていることにも気づかない。しかし、突如現れた魔法少女に「心のブスを退治する」と魔法をかけられ、声を失ってしまう。風邪を理由に社員と無駄な会話をせずに過ごしていると、少しずつ会社全体の雰囲気がよくなっていることに気づいていく。
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怖い人から心の余裕がない人へ
長く勤務していることで口うるさく意見を言い、不機嫌を隠さず職場の雰囲気を悪くする人がいる。本作は、白梅さん自身が実習先で指導者からパワハラじみた言動を受けた体験がきっかけで生まれた。しかしあるとき、指導内容そのものはためになる部分があったかもしれないと気づき、相手への印象が「パワハラする怖い人」から「適切な指導や感情コントロールをする心の余裕がない人」へと変わり、そこに人間らしさを感じたという。
「お局様」を主人公にしたのも、無意識にパワハラをしてしまう人も、ちょっとしたきっかけで変わることができるかもしれないという思いが込められているからだ。無自覚にパワハラをしていた主人公が何を考え、最後にどう改心するのかが本作の最大の見どころであり、かわいらしく描かれた魔法少女補佐のたぬきの「たぬきゃ」にも注目してほしいと白梅さんは語る。
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心のブスを退治して美しく生きる
白梅さんは、主人公には最初から救われてほしいという気持ちがあったという。パワハラという行為は非合理的であり、そんなことはおそらく皆わかっている。それでもパワハラじみた言動をしてしまう人は、実は追い詰められていたり苦しんでいたりするのではないかと推測している。
だからこそ、周囲に嫌われながらも仕事には一生懸命取り組んでいた主人公が、「私は会社に必要ない」と気づかされたまま終わるのはあまりに救いがない。「人間は誰しも主人公のように心のブスを持っているが、ちょっとしたきっかけがあれば退治して、より美しく生きていくことができるはず」と、白梅さんは希望を持たせたラストを描き切った。落ち着いたら続編も描きたいといい、読者からの応援を力に執筆中の新作漫画にも期待が高まる。
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取材協力:白梅僚人(@eiichi_manga)
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