
幼いころ、昼寝から目覚めると髪の長い女が馬乗りになって襲いかかってきた。正確にいえば、それは人の形をした「人ならざるもの」だった。15年前のこの記憶と呪いが、すべての始まりである。


大学生になった小晴は、15年前に受けた呪いの影響で不運体質になっていた。それでも不運への対処が上達したおかげで、なんとか普通の生活を送っていた。しかしある日、15年前のあの髪の長い女が突如目の前に現れる。「見ぃつけた」と不気味な笑みを浮かべる女は、ずっと小晴を探していたようだ。
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そんな絶体絶命のなかで出会ったのが、オカルトマニアのイケメンだった。彼に誘われて入居したシェアハウスは、なんと「いわくつき」の物件。くせものぞろいの住民たちとともにオカルトトラブルに巻き込まれながら呪いに立ち向かう、“怖キュン”オカルトコメディの幕開けだ。
本作『この同居は訳アリです!』は、マンガアプリ「GANMA!」(コミスマ)にて連載中で、電子書籍の第1巻も発売されている話題作だ。作者は、これまで「少年ハナトユメ」(白泉社)での読み切り『先輩、呪いは禁止です』や、「デジタルマーガレット」(集英社)での連載『婚約者に選ばれなかったので、死神さんと運命を変えてみせます!』(作画担当)などを手掛けてきた人気漫画家・リゼ倉田(@Rize_Clt)さんである。
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SNSでの支持を胸に挑む、新たな商業連載
リゼ倉田さんは、2024年11月に開催された「GANMA!」主催の「第6回G!トーナメント」で優勝し、連載権を獲得した。当時の心境について、「優勝したことや連載権を手に入れたことより、こんなにたくさんの方々が応援してくださったんだ…という感謝と感動が強かったです」と振り返る。
実は、優勝作品自体を連載することも可能だったという。「その作品はSNSで育ててもらったものなのでそのままSNSで連載を続け、『GANMA!』では新しい作品を連載することに決めました。最初は不安でしたが、読者の皆さんが温かく受け入れてくださいました。本当にありがとうございます!」と、ファンへの深い感謝を口にした。
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本作は本格的なホラー描写も魅力の一つだが、ストーリー構成には商業連載ならではのこだわりがある。「SNS連載はサクッと楽しめるスナック菓子みたいなもので、商業連載はコース料理のようなものだと思っています。今回はせっかくの長期連載なので、ひとつの大きな謎が少しずつ解き明かされていくような構成にしました」と語る。一方で、読者が気軽に楽しめるよう、随所にコメディ要素も散りばめているという。
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恐怖と笑いの絶妙なバランス、そして今後の目標
ホラーでありながら笑える展開が多いのは、リゼ倉田作品の持ち味だ。作者自身のお気に入りシーンについて尋ねると、「少女漫画っぽいシーンのあと、一気に落とす流れはお気に入りです。最近はお決まり展開みたいな扱いになってきています」と明かしてくれた。
もともとはダークファンタジーをよく描いていたそうだが、「作品のダークさを中和するためにコメディ要素を入れていたら、コメディが得意になりました」と、現在の作風に至った経緯を語る。
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今後の目標について聞くと、「ホラーゲームとのコラボが目標のひとつなので、お話を待っています!」と意欲を見せる。「ゲーム以外でもホラーコンテンツのコミカライズ依頼もやってみたいので、関係者の方がいらっしゃいましたらぜひお声がけください」とのこと。ゾッとするホラー描写に定評があるだけに、コメディ抜きの本格ホラー作品が世に出る日も楽しみに待ちたい。
取材協力:リゼ倉田(@Rize_Clt)
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