作業着姿の青年に突然訪れた恋のチャンス。しかし、その恋を一番盛り上げていたのは本人ではなく、まさかの職場の仲間たちだった――。漫画家・コマkoma(@watagashi4)さんが描く「窓拭きお兄さんが告られておじさんたちが奮闘する話」は、窓拭き清掃員の翔太に舞い降りた恋と、それを全力で後押しする社員たちの姿を描いたラブコメ作品である。「ツイバズ」に速報されるほど注目を集めた本作では、窓の外から届いた小さな恋のメッセージをきっかけに、職場全体が一つになって動き出す。読者からは「ここに勤めたい」「ホワイト企業もびっくりの白さ」といった声が寄せられるなど、翔太を支える仲間たちの熱いチームワークが話題となった。
作業着男子の恋をオジサンたち総出で応援!窓拭き清掃の社員ならではの連係プレーが発動!?“最強の仲間たち”が尊い【作者に聞く】
窓拭き男子に舞い降りた突然の恋!
出会いの少ない窓拭き清掃員として働く翔太。ある日、マンションの窓を拭いていると、目の前に携帯番号が書かれたメモが現れる。彼女からの勇気あるアプローチに、翔太は清掃用具を使って「OK」と返事をする。
しかし、その返事はまさかの展開を迎える。作業中の汗でメモの番号が消えてしまい、翔太は連絡先も相手の部屋も分からない状態に。そんな絶体絶命の状況で動き出したのが、彼の職場の仲間たちだった。
翔太の恋を自分のことのように受け止め、次々と助け舟を出していく上司や同僚たち。個性豊かな社員たちが繰り広げる姿に、読者からも熱い反響が寄せられている。
翔太が泡で作った「OK」の返事について、コマさんは「洗剤の泡で視界が見えなくなったところに、鏡文字で『OK』と描いている感じですね。翔太くんにしては、粋な返事だったと思います」と語る。
キャラクターが自然に動き出す制作スタイル
本作の魅力は、細かな設定だけではなく、登場人物たちの自然な掛け合いにもある。漫画の展開についてコマさんは、「描き方をあんまり意識したことはないのですが、会話は描いているうちにどんどん登場人物が喋ってくれるので、とくに前もって何を言わせようとは考えてはいないです」と明かす。
さらに「3ページくらい描いたら、思ってた話からどんどん外れてたりすることがよくあります。皆さんの反応を見て、そのへんは臨機応変に楽しんでノリで描いています」と、キャラクターたちの流れを大切にしているという。設定も後から生まれることが多く、「つじつまが合わなくても『細かいことはいいんです!』と経理の山本さんに押し切らせようと思ってます(笑)」と、作品らしい自由な制作秘話を明かした。
作業着男子と仲間たち
カラーで描かれる本作は、Web漫画ならではの見せ方にもこだわっている。
「白黒よりも『色』があったほうが目に留まりやすいだろうなーと、毎回POPな色をつけています」
また、窓拭き清掃員という珍しい職業を選んだ理由については、作業着への思い入れがきっかけだった。
「スーツも好きなんですが、つなぎとか作業着の男性が昔から好きで…。あと意外とこういう作業着着てる人が出てくる漫画が少ないなー、読みたいなーと思っていたので、自家発電という感じです」
翔太を囲む職場の雰囲気については、弟との思い出も影響しているという。「2歳下の弟がいるのですが昔から友達とワイワイ会話しているのが面白くて、隣でお酒飲みながらニコニコ聞いてました。異性がいない会話は面白いんですよねー」
男子同士だからこそ生まれる独特の空気感や、くだらないようで温かい会話が、作品の魅力につながっている。
読者と一緒に育てる恋の物語
SNSで寄せられる読者の反応も、コマさんにとって大きな創作の力になっている。「Twitterに投稿して即コメントが返ってくるのが楽しくて漫画を描いている感じです。皆さん自分の体験や考えを織り交ぜて引用リツイートをしてくださるので、それを読んでさらに次の展開を考えたりしています」読者の声から新たなアイデアが生まれることもあり、自分にはない視点に驚かされることも多いという。
現在は、本作に登場した脇キャラクター・三宅さんを主人公にした続編もTwitterで展開中。また、「軍人婿さんと大根嫁さん」の同人誌をKindleとBOOTHで発売しているほか、コミカライズ作品の連載も予定されている。
窓拭き男子の恋をきっかけに、社員全員が一つになる職場。翔太の恋の行方だけでなく、彼を支える仲間たちの温かさも、本作の大きな魅力である。
■取材協力:コマkoma(@watagashi4)
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