
「大手IT企業勤務で見た目も悪くないし、これはいけるかも!?」ーーそんな期待を胸に臨んだマッチングアプリでの初デート。しかし、会計時に差し出されたのは、まさかの「1円単位までキッチリ割られた請求」だった。
古い価値観をどこかで引きずっているアラサー婚活女子のアイコと、超合理的でイマドキな考え方を持つ年下男子のこうき。一見すると絶対に分かり合えないはずの二人が、衝突しながらも互いを理解し、少しずつ惹かれ合っていく姿を描いたコニシ ナツコ(@natsukoni81)さんの話題作『「女はおごられて当然」と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話』。反響を呼ぶ本作について、作者のコニシ ナツコさんへのインタビューを交えて紹介する。
続きを読む
ネットを賑わす「おごり・おごられ問題」からスタート。真反対の二人がぶつかり合い、変化していく面白さ


物語の始まりは、婚活市場でたびたび議論を巻き起こす「デート代はおごるべきか・割り勘か」という永遠のテーマ。自身も婚活経験者であるコニシ ナツコさんは、制作のきっかけについてこう振り返る。
「作者である私自身も悩んだことがありましたし、巷でもよく話題になるので、真反対の考えを持つキャラクターが出会い、お互いの主張をぶつけ合うのは面白そうだと思ったのが始まりです」
続きを読む
しかし、二人が恋愛関係へと進展していく以上、ずっとお金の議論だけを続けるわけにはいかない。「おごられたい女の子」と「おごりたくない男性」が、どのような出来事を経て自分の固定観念を崩し、価値観を変えていくのか。二人の背景や感情の動きを丁寧に想像しながらエピソードを構築していったという。
続きを読む
不動産業者のウソをロジックで即破破! リアルな部屋探しと「ChatGPT」を活用したセクショントークの裏側
本作の見どころの一つが、こうきが見せる圧倒的な論理的思考力と、理不尽な状況を瞬時に論破する爽快な展開だ。
例えば、同棲のための部屋探しで不動産会社が「先週内見した人が気に入っている」と契約を急かしてきた際、こうきは「昨日新着として出てきた物件なのに、先週内見に来た人がいるわけがない」と即座に見破り、悪質なセールストークを一蹴してみせる。
続きを読む
こうしたこうきのキレのある論破シーンについて、コニシ ナツコさんは思考の組み立て方を明かしてくれた。
「こうきのような論理的思考が強い読者の方に『そんな風に考えないよ』と思われないよう、彼の立場になりきってセリフを精査しています。思考が行き詰まったときは、ChatGPTに意見を聞いてみることもあります(笑)」
また、桜が見える美しい部屋に目を奪われるアイコに対し、「毎日の生活と年に1度しか咲かない桜、どちらが大事ですか?」とこうきが冷徹かつ確かな優先順位を突きつける場面など、婚活や生活のリアルに即したエピソードが満載だ。
続きを読む
「こんな男は絶対に嫌!」と拒絶していたアイコが、自分の固定観念を心地よく覆してくれる彼の存在に惹かれ、自分自身をアップデートしていく成長劇。婚活中の方はもちろん、価値観の違う相手との向き合い方に悩むすべての人に届けたい一冊だ。
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
記事一覧に戻る