
大阪よしもと所属のピン芸人として活動する森本大百科(@mdaihyakka)さんが手掛けた漫画『炎上』が、「ネットの誹謗中傷をリアルにしたら怖すぎる」「SNSを使う人は読むべき」と話題を集めている。本作は、ネット上で日常的に行われる誹謗中傷を現実世界に置き換えた、奇妙で不気味な世界を描いた作品だ。
ネットの炎上が現実世界で起こったら?



炎上を狙った記事を配信した記者が、見知らぬ人たちから突然悪意をぶつけられるようになる本作。森本さんによると、本作は「世にも奇妙な物語×少年ジャンプ+ presents 『奇妙』漫画賞」への応募作として制作したものだという。
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作品の着想となったのは、あるネットニュース記事だった。「人の悪口を聞いてしまって腹がたった」という内容の記事で、悪口を言った人物の名前は伏せられていた一方、標的となった人の名前はそのまま掲載されていたそうだ。森本さんは「“聞かなくていい悪口が、本人に届いてしまうやんけ”と、ずっと引っかかってました」と振り返り、その状況をアナログな世界に置き換えた結果、『炎上』が生まれたと語った。
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漫画家への道と好きな世界観
森本さんは、作画の東風孝広先生と知り合ったことをきっかけに漫画制作を意識するようになり、自ら「アシスタントで雇ってください」と申し出て経験を積んだという。
また、本作について「『世にも奇妙な物語』っぽさは意識しました」と明かしつつ、「元々こういう話は好きでした。作りはコントからツッコミを取り除いたという感じです」と説明。尊敬する漫画家については「いっぱいいてキリがない」としながらも、師匠である東風孝広先生への敬意を語った。
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世界そのものが壊れていく恐怖
作中では、記事を投稿した記者が突然現れた「オバさん」に襲われる場面が印象的だ。この存在について森本さんは、「おばさんというより、この世界がおかしくなったというイメージ」とコメント。「世にも奇妙な物語」のような奇妙な世界へ迷い込んだ状況を描いたものであり、特定の因果関係を示したものではないという。
主人公を記者に設定した理由については、「普段ネット記事で人のことを悪く書いてる男が分かりやすくて、良いフリになるかなと思った」と明かした。
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長編漫画への意欲も
現在も漫画制作を続けている森本さんは、「今も漫画を構想中です。短編だけでなく、長編も描いてみたいです」と今後の展望を語った。
ネット上で軽い気持ちで発せられる言葉を現実世界に置き換えることで、SNSとの向き合い方を問いかける『炎上』。もし自分が同じ立場になったら――そう想像すると、静かな恐怖を覚えずにはいられない作品である。
■取材協力:森本大百科(@mdaihyakka)
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