電話に出ない先輩たちと孤立する新人
「なんでみんな、スリーコール以内に出ないの?」。山田さんの体調不良に気づき心配するそぶりを見せる先輩たちだが、相変わらず電話を取る気配はない。イメージと全く違う仕事内容やクレームが続いて心が疲弊し、電話恐怖症になって辞めようと決めた矢先、山田さんの身に不思議なことが起こる。「山田さん。大丈夫、出るよ」と後ろから声がかかったのだ。読者からは「どの業界にも電話取ってくれない問題あるあるすぎて歯ぎしりします」「配送系はブラックが多いと聞きますが…これは霊より人が怖い」というコメントが相次いだ。
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よかれと思った行動が引き起こすクレームのリアル
本作「コールの稀人(マレビト)」の作者で現役郵便局員の送達ねこ(@jinjanosandou)さんは、漫画内のクレームや職場の孤立感は実際にあるものだと語る。「漫画内で山田さんはミスをしたと凹んでますが、これはミスとはいえません。感謝されて終わった可能性もあるんです。ただ特例を望むお客さんには癖のある人がいるのも事実で…」と明かす。お客様を助けたいという善意の行動が、社内の制約によって悪手となり自己否定につながってしまう。新人はときにこうした理不尽な壁にぶつかるという。
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極限状態で現れる「サードマン」の存在
タイトルにある「稀人」とは、他界から来訪する人間を超えた存在を指す。送達ねこさんは「この作品をSNSにアップしたあとにフォロワーさんが教えてくれたんですが、『サードマン』という存在もあるようです。多大なストレスや生存危機に直面した人が、必死に普段は接せない存在を呼び起こし危機を脱しようとする。潜在的な適応能力なのか守護天使か…?タイトルを『コールのサードマン』にしたらかっこよかったかも!」と振り返る。「郵便屋が集めた奇談」は、同僚の配達員たちが体験した不思議な話を漫画化したシリーズだ。日本のどこかでひっそりと起こっている“怪異”をのぞき見してみよう。
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