日本各地にある空港は、飛行機に乗るときはもちろん、休日に遊びに行く場所としても楽しい。空港には、ご当地名物のグルメや土産などがそろい、展望デッキから飛行機の迫力あるシーンが眺められることも。全国の空港それぞれの魅力を紹介するこのシリーズでは、まず、2026年に開港20周年を迎えた「神戸空港」を紹介する。

関西にあるおもな3つの空港のうちの1つでもある、兵庫県神戸市の「神戸空港」。北は北海道から南は沖縄まで、国内線に加え国際線も発着する幅広い就航ネットワークと、コンパクトな造りで鉄道駅にも隣接しているターミナルは、アクセスがいいことからも空港利用者から評判高い。また、空港内には、神戸グルメが楽しめるフードコートや神戸らしいスイーツを販売するショップ、さらに、海に面した滑走路や明石海峡大橋、淡路島などが見える無料の展望デッキなど、おでかけスポットとしての魅力もいっぱいだ。
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開港20周年、国内線に加えて国際線の便もある
神戸空港は、2006年(平成18年)2月16日に開港、2026年に開港20周年を迎えた。神戸市のポートアイランド沖にある人工島にあり、三宮からポートライナーで約18分。「関西3空港」の1つとして、国内線の就航ネットワークを長らく担ってきた。

第1ターミナルは、開港当時からあり、ポートライナーの「神戸空港駅」と直結。駅の改札を出てすぐターミナルで、航空会社のカウンターが左右に並ぶ。
1階が到着フロア、2階が出発フロア、3階にレストランなどあり、屋上が展望デッキ。お土産などが買えるショップやコンビニエンスストアは2階にある。
【空港グルメ】神戸や関西の名物料理から人気の空弁まで
神戸は洋食やスイーツなど、グルメな街でも知られる。そんな神戸名物が空港内で味わえる場所が、第1ターミナル3階のフードコート「神戸ソラもぐ」だ。
広々としたフロアは一般エリアにあり、誰でも利用できる。大きな窓の外には飛行機や海もよく見え、のんびり過ごせる空間となっている。
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「神戸ソラもぐ」には、3つの店舗が入っている。そのうちの1つが、カレー、和定食、スイーツを楽しめる「神戸園 100時間カレー Labo Teria Piece」だ。1つの店舗内で「100時間カレー」「神戸園」「Labo Teria Piece」の3ブランドのメニューを扱っており、気分に合わせて異なるジャンルのグルメを選べる。
まず「100時間カレー」は、「神田カレーグランプリ」で2連覇を達成した、野菜の旨味がたっぷり溶け込んだ体に優しい健康カレーで知られる。特に、「とろとろ卵のオムカツカレー」は、バターライスがとろとろの卵で包まれている名物メニューだ。

また、「神戸園」では、兵庫県産の海産物や野菜などを使った和定食を販売する。特に、朝6時30分から10時までの「モーニングメニュー」にはお茶漬けやおにぎりなどのセットがあり、6つの小鉢でいろいろな料理が食べられるのもいい。

さらに、「Labo Teria Piece」では、こだわりのスイーツを販売する。日本酒の銘酒「白鶴大吟醸」の酒粕ジェラート、兵庫県産黒煮豆を使ったきな粉や抹茶のジェラートなどがあり、食後のデザートやおやつに、地元兵庫ならではのスイーツが楽しめる。
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続いて、神戸で半世紀以上にわたって愛され続けてきた“ぎょうざ”の名店「ひょうたん」が、神戸空港にも出店。1957年(昭和32年)創業。味噌だれで味わう「神戸餃子」で知られる。このぎょうざを食べるために、神戸にある店へ訪れる人も多いという。
定番のぎょうざにサラダや味噌汁、ごはんなどが付く名物の「ぎょうざ定食」をはじめ、中華そば、炒飯、そして、ぎょうざとビールのセットなども。さらに、持ち帰りできるぎょうざや味噌だれも販売しているので、ここで買えばお土産にもできる。

「淡路屋のおもうつぼ」は、1903年(明治36年)創業、駅弁で知られる淡路屋の直営店。その駅弁をはじめ、サンドイッチやおにぎりなどを提供する。フードトラックのお店がかわいい。

駅弁で人気の明石名物「ひっぱりだこ飯」をはじめ、タコやおにぎりなど数種類の具材が入った「六甲縦走弁当」や「神戸ビーフすき焼き弁当」、ロースかつとシーザーサラダのサンドイッチなどを販売。空弁をここで買って飛行機の機内で味わう、また自宅で味わえば神戸旅行の余韻に浸れそうだ。
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【空港土産】「スイーツ王国」神戸ならではの品ぞろえ
空港で便利なのは土産の品ぞろえがいいこと。特に、神戸は洋菓子をはじめ、和菓子や惣菜、おしゃれな雑貨などが豊富にある。

「KONDITOREI KOBE」(コンディトライ神戸)は、神戸・三宮生まれのスイーツブランド。バニラの香りとチーズの芳醇な味わいが相性抜群のベストセラー商品「神戸バニラフロマージュ」をはじめ、兵庫県産牛乳を使ってトーストに見立てたクッキーに、メイプル香るホワイトチョコレートをはさんだ「神戸三宮 フレンチトーストラングドシャ」などを販売する。

また、神戸・兵庫の洋菓子や和菓子、惣菜などを販売するショップ「神戸旅日記」と、大阪や京都など関西一円の商品が並ぶショップ「関西旅日記」も要チェック。家族や職場向けの手土産・雑貨をはじめ、自分へのご褒美用の逸品を取り扱う。

ティラミス専門の洋菓子ブランド・シーキューブの「焼きティラミス」は、北海道浜中町製造のマスカルポーネを贅沢に使用した生地に、ほろ苦いコーヒーシロップを専用の機械でじっくり注入した、口の中でじゅわっと広がるジューシーな食感の新しいスイーツ。常温で日持ちする、カフェ発祥のシーキューブならではの焼き菓子で、手土産スイーツとして長年人気を誇る。
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また、神戸樽五(樽屋五兵衛)の「明石たこせんべい」も、神戸での定番土産の1つ。兵庫県産の明石ダコを使って香ばしく焼き上げた海鮮煎餅は、サクサク食感と豊かな風味で、思わず次々食べてしまうおいしさ。子どものお菓子、そしてビールや日本酒のおつまみにも合う。

海と飛行機が目の前にある眺め、巨大「ブロッコリー」とミニチュア博物館も
屋上にある展望デッキは、入場無料。ここも一般エリアにあり、飛行機に乗らない人も立ち寄ることができる。

駐機する飛行機が近い距離で眺められるほか、滑走路を離陸、着陸する様子もよく見える。さらに、空港周辺が海のため、大型のフェリーやタンカーが通過することも。天気がいい日は明石海峡大橋もよく見えて夕陽も美しい。
展望デッキの芝生に、ブロッコリーの形をした「ブロッツリーの大型オブジェ」がある。ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏が手掛けた作品で、人気のフォトスポット。人間の背丈を超えるブロッコリーのそばで写真を撮ると、自分がミニチュアになった気分が体験できて楽しい。
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ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏の常設ミュージアムも、屋上2カ所にある。AIRPORT ZONE「空港や飛行機を見立てたミニチュアの世界」とKOBE ZONE「神戸の町並みを見立ての世界で表現した世界」で、港町である神戸、空港や飛行機などをイメージした作品が展示されている。

神戸・三宮から直通約18分! 大阪や奈良、京都にも便利
神戸空港は「交通アクセスがいい空港」と評判高い。三宮からポートライナー直通で所要約18分。三宮発、神戸空港発のどちらも始発のため、込んでいても少し待てば座ることができる。そして、神戸空港駅からはたった数分でターミナル内へ。移動距離がとにかく短くて便利だ。

三宮駅は、JR、阪急、阪神、地下鉄がある神戸最大のターミナル駅で、大阪や京都、奈良、姫路などへ乗り換えなしで行くことができる。山陽新幹線の新神戸駅は、地下鉄で1駅。さらに、三宮バスターミナルもポートライナー「三宮駅」に隣接する。
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また、三宮駅や新神戸駅から、路線バスもある。ポートライナーはラッシュ時間帯が混雑しており、上手に使い分けたい。バスはほかに六甲アイランド、淡路島、徳島、有馬温泉、大阪など方面の便もある。

さらに、「神戸-関空ベイ・シャトル」は、神戸空港と関西空港を約30分で結ぶ高速船。このルートを使うと、神戸空港からさらに関西空港へ遊びに行けるだけでなく、船の移動も楽しめる。
【周辺スポット】神戸どうぶつ王国「ゼロキョリ」で動植物が楽しめる空間
空港を訪れたついでに、周辺の施設もチェックしたい。神戸空港からポートライナーで1駅の「計算科学センター」駅からすぐ、子どもから大人まで人気の施設「神戸どうぶつ王国」がある。

神戸どうぶつ王国では、個性的な動物が多数飼育されている。たとえば、“謎の鳥”と言われるハシビロコウ、“砂漠の天使”と呼ばれるスナネコのほか、かわいいコビトカバやレッサーパンダなど。柵や檻がないエリアや動物のエサやり体験も多く、同じ空間にいて「ゼロ距離」で動物を間近で感じられる。
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さらに、屋内エリアが充実していて雨の日、暑い日も快適に過ごせるのもいい。以前が「神戸花鳥園」だった名残から園内に季節の花々が多く、年中見られる睡蓮のプールなどは癒やされるほか、施設全体の約8割が全天候型で、暑い日や雨の日なども楽しめる。
■神戸どうぶつ王国
住所:神戸市中央区港島南町 7-1-9
電話:078-302-8899
営業時間:10時~17時
定休日:木
入場料:大人(中学生以上)2400円/シルバー(満65歳以上)1900円/小学生1200円/幼児(4・5歳)500円※シルバー料金は公的機関の年齢証明ができるもの(運転免許証など)を提示
アクセス:ポートライナー「計算科学センター(神戸どうぶつ王国・「富岳」前)」下車すぐ
飛行機に乗るだけでなく、子連れやカップルで遊びに行くのも楽しい
神戸空港は、中心部とのアクセスのよさに加え、ターミナル内は非常にコンパクト。さらに海と飛行機が見えて景色がいい展望デッキ、神戸名物が味わえるグルメやショップなどもそろう。
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飛行機に乗るときはもちろん、休日に遊びに行く場所としても楽しめる。特に、夜は日中と異なる煌びやかな雰囲気となり、デートスポットとしても最適。ぜひ足を運んでみてほしい。

■神戸空港(第1ターミナル/国内線)
住所:兵庫県神戸市中央国神戸空港1
電話:078-304-7777(総合案内所)
時間:旅客ターミナルビル6時~24時、展望デッキ6時30分~22時、そのほか店舗などによって営業時間が異なる
取材協力=関西エアポート神戸、神戸どうぶつ王国
取材・文・撮影(クレジット掲載以外)=シカマアキ
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