
心臓に病気を抱えた夫のことを描いた漫画「危ない夫の心臓」。かわいい画風でわかりやすく当時の心境や病状を伝えていて、励ましやねぎらいのほか、同じく心臓病を患った人からの共感の声が寄せられている。Instagramとブログで作品をアップしている、作者のやよいかめさん(@yayoi_kame)に話を聞いた。
※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
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「10日後に引っ越しなのに…」突然発覚した夫の病気
現在はコミックエッセイやイラストを中心に制作しているやよいさん。以前は「鼻腔ガンになった話」と題し、自身ががんを患った経験を漫画にしていた。「子育て中は忙しすぎて病院にすぐ行けない人が多い。育児がきっかけで大きな病気が発見されず、手遅れになってしまうことを防ぎたい」という思いから描き始めたという。
その作品への反響が、「危ない夫の心臓」を描くきっかけとなった。「読者の中に数十人も『漫画をきっかけに受診したらガンだった』という人がいて、人の命を助けるお手伝いができるとわかりました。そこで夫のことも描いてみようと決意したんです」
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夫の体調不良の原因は、心臓が不規則に収縮し全身に血液を送れなくなる「心房細動」だった。「まさか心臓が悪いとは思ってもみなかったので、びっくりしました。夫の体も心配でしたが、10日後には引っ越しを控えていたので途方にくれました」と当時を振り返る。
「母が同じ症状に」読者の命を救った漫画の力
連載開始から1カ月ほどたったころ、印象的な反響が届く。「『昨夜、母が旦那さんと同じ症状になり、漫画を読んでいたからこそすぐに救急車を呼べた』というメッセージをもらいました。心不全の方にも役立ったとうれしく思い、経験談をわかりやすく漫画にすることがモチベーションになっています」
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また、苦しかった治療を描いた話には、同じ病気を経験した人たちから「私も痛かった!」と共感の声が集まるという。闘病の苦しみを共有できる大切な場になっているようだ。自身の恥ずかしかった闘病生活を公開することについて、やよいさんは「誰かの命が助かるきっかけになるなら」と語る。頑固な理系の夫も闘病生活の公表には同意しているという。
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