
「黄昏」と名乗る青年には、“呪い”を封じる異能があった。ある日、彼のもとへ届いたのは、呪われた館の主人からの依頼。逆恨みや妬みが渦巻く屋敷で、一体何が起きているのか――。今回は、夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんによるホラー作品『タソガレ草子』を紹介するとともに、作品制作について話を聞いた。
“嫌な感じ”がする箱を開けた妻



物語の舞台となる館には、5日前に“ある箱”が届いていた。館の主人の妻は、その箱を見るなり「嫌な感じがします」と異変を察知する。そして「私が開けますから、あなたは離れていて」と夫をかばい、自ら箱を開封。結果、彼女が身代わりとなって呪いを受けてしまう。
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静かな館に漂う不穏な空気。誰かの悪意がじわじわと染み込んだような描写に、読者も背筋が冷たくなる。
呪いを“返す”異能の青年
話を聞いた黄昏は、「人を呪うなら、もちろん自分の墓穴も準備済みだよな」と低くつぶやく。そして彼は、呪いを封印するだけではなく、“返す”ための行動へ出る。
短編ながら、妬みや逆恨みといった人間の黒い感情が濃密に描かれており、ホラーでありながらダークファンタジーのような魅力も漂う作品となっている。
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背景へのこだわりも話題に
本作を描いた夏野ばな菜さんは、「8ページで物語を描け」という企画のために本作を制作したという。「こういうおどろおどろしい作品も好きなんです。漫画はだいたい何でも好きですね」と語っている。
また、読者からは背景や雲の描き込みについても絶賛の声が寄せられた。夏野さんは、「背景や小道具は、毎回かなり時間をかけて描いています。1日かけることもあります」とコメント。「好きで描いているので苦ではないし、気づいてもらえると“全部報われた!”って気持ちになります(笑)」と制作への思いを明かした。
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普段はラブコメ作品も連載中
恐ろしいホラー作品を描く一方で、夏野さんは現在、サラリーマンたちの日常を描くラブコメ漫画『SSS』も連載中。「楽しい職場と愉快なサラリーマンたちのにぎやかな日常を描いています」と紹介している。
企業漫画や学習図鑑の挿絵なども手掛けている夏野さん。ホラーからコメディまで描き分ける幅広い作風にも注目したい。
取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
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