
美人になりたくて整形を選んだ朋美は、手に入れた美貌で人生を楽しんでいた。しかしある日、彼女は整形前の自分にそっくりな顔をした女の子と出会う。モーニング月例賞「期待賞」を受賞した白梅僚人(@eiichi_manga)さんの新作『同じ顔の女』は、容姿にまつわる価値観を鮮やかに描き、SNSで13万以上のいいねを集めている。
容姿を否定され自分を嫌いになった過去



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整形後の朋美は自己肯定感も上がり、いいことずくめの毎日を送っていた。だが、偶然見かけた「整形前の自分」にそっくりななっちゃんの姿に目を奪われる。かつて「ブス」といじめられ、自分を嫌いになってしまった朋美にとって、なっちゃんの行動は衝撃的だった。
なっちゃんは、世間一般の美しさの価値観からは外れているかもしれない。それでも、彼女はカフェに行き、デパコスやネイルを楽しみ、自分らしく生きている。白梅さんはなっちゃんを描くうえで、常に「カッコよく」見えるように気を配ったという。好きなものを貫く人の魅力を表現するため、作者自身も「ええやん…」と感じながら筆を走らせた。
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いろいろな幸せの形があってよい
本作の制作のきっかけは、担当編集者の「整形前の自分と同じ顔の人間が現れたらおもしろい」という助言だった。白梅さんは朋美の心理を丁寧に描くために、自身が経験したことのある苦しみとの共通点を探し、セリフの一つひとつに違和感がないか、納得できるまで何度も描き直したという。
読者からは「いろいろな幸せの形があってよい」という共感のコメントが寄せられ、作者も涙が出るほどうれしかったと語る。自分の見た目が嫌いで悩む人が少しでも楽になればという願いが込められた本作は、ありのままの容姿も整形することも、どちらの生き方も肯定してくれる。それは、容姿や生き方に迷いを持つ人たちの気持ちをアップデートしてくれるはずだ。
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取材協力:白梅僚人(@eiichi_manga)
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