
メンズエステを舞台に、“訳アリ”な客たちの心を癒やしていく創作漫画「メンエス嬢加恋・職業は恋愛です」。肌に触れるだけで相手の心の奥まで理解してしまうメンエス嬢・加恋が、悩みを抱えた様々な客たちに寄り添う人間ドラマだ。作品を手掛けるのは蒼乃シュウさん(@pinokodoaonoshu)。今回は、「女嫌いな男」をテーマにしたエピソードについて話を聞いた。
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「女嫌い」な男



今回登場するのは、「女は媚びる」「楽して儲けようとしている」と女性への嫌悪感をあらわにする硬場岩彦。大学のゼミ仲間や教授から「女嫌いがひどすぎるから、一対一で女性と接する場所へ行ってこい」と半ば罰ゲームのように言われ、加恋のいるメンズエステ店を訪れる。しかし、硬場が女性を避け続けてきた背景には、過去の深い傷があった。
蒼乃シュウさんは、「硬場は過去のトラウマから徹底的に異性を避け、『自分は女嫌い』だと言い聞かせていました。でも本当は、一般的な若い男性と同じように女性へ興味を持っています」と語る。「素直な気持ちを押し込めるのではなく、解放させてあげることで、自分らしい人生を選択できるのではないかと思い、このエピソードを描きました」と制作意図を明かした。
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友情を壊した“サークルクラッシャー”
硬場は小学生時代から「集団になって正論を振りかざす女子」が苦手だった。しかし、唯一無二の親友がいたことで救われていたという。2人は「一生結婚せず、将来一緒に住もう」と語り合うほど仲がよく、中学・高校でもともに剣道へ打ち込んでいた。
そんな関係を壊したのが、後から入部してきた女子マネージャーだった。蒼乃シュウさんは、「“サークルクラッシャー”的なキャラクターを描いてみたいと思っていました」と説明する。
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「異性にモテることで自己顕示欲を満たすタイプで、好きでもない男子にも気のあるそぶりを見せて誘惑するんです。女子からすると見え見えですが、なぜか男子は気づかないんですよね(笑)」
硬場もその誘惑へ引き寄せられてしまう。しかし本人は、相手が“サークルクラッシャー”だとは気づいていないため、「誘惑に乗った自分が悪い」と長年思い込み続けていた。
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親友が隠していた恋心!?
やがて硬場は、マネージャーと唇を重ねる瞬間を親友に見られてしまう。長年続いた2人の関係は、その瞬間に終わりを迎えた。
涙を流して去っていく親友の姿には、友情以上の感情も感じられる。これについて蒼乃シュウさんは、「親友は小学生のころから硬場に恋心を抱いていました」と明かす。しかし硬場は、その気持ちに全く気づいていなかったという。
「親友の方も、自分の気持ちを打ち明けることなく、ずっと昔のように一緒にいられたらいいと思っていました。でも、いつか硬場は異性へ惹かれていくとも感じていて、覚悟はしていたんです。それでも、突然目の前で女子にかっさらわれたら…。親友の気持ちを考えると心が痛みます」
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感情を受け止めてくれた加恋
今回のエピソードで特に注目してほしい場面として、蒼乃シュウさんは「硬場の告白を、加恋が菩薩のように受け止めるシーン」を挙げる。
「硬場は、親友を裏切った罪悪感から自分を偽って生きてきました。過去の感情を全部聞いてもらい、受け止めてもらうことで、意識は変わるはずだと加恋は信じています」
加恋から「あなたは悪くないわ」と言葉をかけられた硬場は、ようやく自分自身を許せるようになっていく。心の奥に抱え込んでいた後悔と向き合う姿が印象的なエピソードとなっている。
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取材協力:蒼乃シュウ(@pinokodoaonoshu)
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