
新卒入社した22歳の尾持さんは、30歳年上の管理職から「付き合おう」と告白された。職場全体で2人を無理やりくっつけようと画策する異常な環境に翻弄された、尾持トモ(@o0omotitomo0o)さんの実録漫画『人生崩壊 会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』が注目を集めている。



仕事はできるが独身の管理職・嫌田は、周囲に「結婚するなら若い子がいい」と漏らしていた。部下たちは上司の機嫌を取るためか、事務課の新卒である尾持さんとの仲を取り持とうと暴走。飲み会で2人きりにされた際、嫌田は告白に踏み切った。周囲が「空気を読め」とはやし立てる異常な状況下で、彼女はその場ですぐに断ることができなかったという。
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「結婚しなきゃクビ」加速するハラスメント
社員たちは2人の進展をおもしろがり、強引にデートをセッティング。嫌田本人も「俺と結婚しなきゃクビ」と立場を利用して脅迫するようになった。尾持さんは「漫画の世界のような古臭いハラスメントを、今の時代に現実で言われるとは信じられなかった」と当時を振り返る。深夜の執拗なメッセージや退社時の待ち伏せなど、ストーカー行為もエスカレートしていった。
嫌田の主張は「若い子なら自分好みに育てられる」という身勝手なものだった。尾持さんは労働基準監督署への相談も考えたが、社長すら社内の常態化したパワハラを見て見ぬふりをする始末。さらに、唯一の味方であるはずの母親からも「独身は恥」と上司との交際を勧められ、完全に孤立してしまう。心身を病んだ彼女に、安らげる場所はどこにもなかった。
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「逃げるが勝ち」絶望の果てに掴んだ再出発
数カ月後、尾持さんはついに退職を決意する。社長にこれまでの被害を訴えたが、加害者たちは「よかれと思ってやった」「悪気はなかった」と釈明し、謝罪だけで済まされた。会社側も騒ぎを大きくしたくないため、結局は被害者が泣き寝入りする形となったのだ。
せっかく入社した職種だったが、限界まで耐え抜いた末の決断だった。辞めた今、尾持さんは「逃げるが勝ち」だと確信を持って語る。同じように苦しむ人へ、自分を守るための逃走は決して敗北ではないというメッセージを、自身の体験を通して伝えている。
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取材協力:尾持トモ(@o0omotitomo0o)
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