
仕事に欠かせない編集ソフトの有効期限が、残り1カ月。PC画面に出続けるアラートを上司に報告するも、返ってきたのは「申請しとくわ」という気のない返事だった。2026年4月現在、SNSやブログで注目を集めているのが、しゃけなかほい(@syake8989)さんの実録漫画『【ブラック企業の日常】ありえないソフトの更新時期の対策方法』だ。
入社1年目のしゃけなかほいさんは、ソフトが使えなくなれば業務が止まることを危惧し、何度も更新を促した。しかし、ついに期限当日を迎えても状況は変わらない。意を決して上司に詰め寄ると、返ってきたのは「切れてもしばらくは使えるから大丈夫」という、半笑いの無責任な言葉だった。怒りを通り越して呆れる中、事態は上司の楽観的な予想を裏切る展開へと突き進んでいく。
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「体験版で仕事して」。機能制限に商用利用NG……部長の放った「そんな金あるか」の衝撃



期限が切れた瞬間、ソフトは非情にも起動を停止した。慌てて部長に相談しにいく上司。しかし、壁越しに聞こえてきたのは「そんな金あるか!なんとかしろ!」という、会社としての存続を疑いたくなるような怒鳴り声だった。席に戻った上司が差し出したのは、新規のアカウント情報が書かれたメモ。それは、あろうことか「体験版」へのログイン情報だった。
カスタマイズ設定も使えず、機能制限に阻まれる業務。何より、体験版の商用利用は明白な規約違反だ。そのリスクを指摘しても、上司の答えは「いいから仕事して!」の一点張り。しゃけなかほいさんは、規則違反を強要してまで仕事を続けさせようとする会社に対し、拭い去れない不信感を募らせていくこととなった。
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「ブラック企業は誰に対してもブラック」。赤字続きの会社が露呈させた、あまりに低いモラル
結局、正式にソフトが購入されたのは1週間後のことだった。しゃけなかほいさんは当時を振り返り、「普通の会社ならアラートが出る前に更新するのが当たり前。管理職が『しばらく使える』と意味不明なことを言ったときは、さすがに人間性を疑った」と語る。
当時の会社は毎月赤字が続いていた時期だったという。「ブラック企業は誰に対してもブラック。仕事にあぐらをかいていたのがバレたのか、お客さんも離れていっていた」と、しゃけなかほいさんは分析する。ソフトの購入費用すら渋り、社員に規約違反を強いるようなモラルの欠如こそが、企業の衰退を物語っていた。ブラック企業の「日常」に潜む、笑えないほどにリアルな不条理を、本作は見事に描き出している。
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取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)
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