夫が無精子症と診断され、自然妊娠をあきらめた夫妻は「特別養子縁組」で実子を迎え入れた。子どもと対面するまでの日々や思い、特別養子縁組についての情報を多くの人々に知ってほしいとブログ「特別養子縁組日記」をスタートしたあきママ(@aki_engumi)さん。今回は『息子がいい子すぎて辛い』を紹介するとともに、特別養子縁組についての思いをあきママさんにインタビューした。
夫が無精子症で自然妊娠をあきらめ「特別養子縁組」で実子を迎えた実録漫画「うちの子が可愛すぎる!」血のつながりはなくても愛はある【作者に聞く】
自然妊娠をあきらめることにしたが、子どもが欲しい気持ちは変わらなかった



夫のなすびさんが無精子症と診断され、自然妊娠をあきらめることにしたあきママさん夫妻。しかし、どうしても子どもが欲しかったあきママさんは、以前から知識として知っていた「特別養子縁組制度」について本格的に調べてみた。「結婚前から特別養子縁組のことを知っていて、『いつか結婚したあとに自分に子どもができなかったら養子をもらって育てたいなぁ』と、なんとなく思っていました。夫のなすびさんともそんな話は普通に出ていたので、結婚して、夫の無精子症が発覚し、自然妊娠は難しいとわかった時点でわりとすぐに『じゃあ、養子縁組のことをちゃんと調べてみようか』となりました」と経緯を話す。
里親と特別養子縁組の違い




特別養子縁組を選択した理由を聞くと、「里親と特別養子縁組って似たカテゴリーに思われがちなんですが、実は全然違うんです。里親の場合は、親権は実親さんにあり、特別養子縁組の場合は裁判を経て親権は養親(つまり私たち)に移り、戸籍上、実親さんとの親子関係は消滅するんですね。いろいろなパターンがありますが、里親さんはあくまでも『お子さんをお預かり』するというイメージです」と、あきママさんは説明。自分たちの子どもとして育てたいと夫妻は特別養子縁組を選んだ。
「子どもを持てる希望があるなら」と、あきママさんはあっせん団体についていろいろ調べてみるものの地方在住のあきママさんたちには、情報がなかなか手に入らない。そんな特別養子縁組についての体験談をSNSを通じて描き続けている。
「特別養子縁組」は、子どもができない私たち夫婦には希望だった!



「特別養子縁組って普通の妊娠と違って、『いつ子どもが来る』っていうのがわからないんですよね。『待機家庭』といって『いつ子どもが来ても大丈夫な状態』にしてから、『子どもが明日来るかもしれない』『来年来るのかもしれない』という時期になります。その時期は、なかなか先の見通しが立ちません」と、あきママさんが話すように「待機家庭」になるまでには面談や研修など、費用も年月も要する。




「そのころInstagramを見ていると、エッセイ漫画を描いている方がたくさんいて、『特別養子縁組の体験漫画もあるかな〜』と何となく探してみたら1つもなくて。今まで漫画は描いたことがなかったんですけど、私が特別養子縁組の情報を集めるのにわりと苦労したので、描いている人がいないなら『下手くそでも、描いたら読んでくれる人がいるんじゃないか?』『ほかにも困っている人がいたら、特別養子縁組の体験漫画はけっこう役に立つんじゃないかな?』と、思って漫画を描き始めました」と、きっかけを話してくれた。
養子縁組を通して伝えたいこと



「最近、赤ちゃんの悲しいニュースあるじゃないですか?ああいうニュースを見るたびに心が痛いんですよね。『世の中には自分が産んでない赤ちゃんでも喜んで育てるっていう人がたくさんいるのに、どうしてこんな悲しい事件があるんだろうな』と。子どもを育てていると余計に思います。
特別養子縁組は、子どもができない私たち夫婦には希望だったし、もっと若い人にも広く知られることで、望まない妊娠をしてしまったお母さんや赤ちゃんも救うことができる制度だと思っています。子どもを手放す側のお母さんにも偏見がなくなるような世の中になってほしいですね。
我が家は息子との血縁はないけど『子どもは世界一かわいいし、今のところとっても幸せな家族』です!でも、養子縁組って不妊治療を終えて考え始める人が多く、年齢制限的にNGになってしまう人が多いんですね(審査基準が厳しいため)。それはとってももったいないことなので、ちょっとでも興味がある人はぜひ、一歩踏み出してみてください!」SNSでは、特別養子縁組についての流れ、そして実子になったそらまめ君との日々が描かれている。
取材協力:あきママ(@aki_engumi)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。