ウォーカープラス

少年の歩調と合わせて足音が聞こえてくる。自殺しようという彼をわざわざ追いかけてくるのは一体誰なのか!? 鳩ヶ森(@hatogamori)


物語は、主人公が14歳だった頃の記憶から始まる。同級生からも教師からもいじめを受け、居場所を失っていた少年は、ある夜ロープを手に、心霊スポットとして知られる神社へと向かっていた。参道の両脇には木々が生い茂り、拝殿は暗がりの奥に沈んでいる。その時点ですでに、空気はどこかおかしい。


足音が、ずっとこちらについてくる


春の夜の友人_001 鳩ヶ森(@hatogamori)


春の夜の友人_002 鳩ヶ森(@hatogamori)


春の夜の友人_003 鳩ヶ森(@hatogamori)


「がさ。」不意に聞こえた音に、少年は足を止める。風は吹いていない。木々が勝手に鳴るような状況ではなく、明らかに“何かが動いた”気配だった。しかもその音は、一度きりでは終わらない。歩けばついてきて、止まれば気配も止まる。まるで呼吸を合わせるように、森の奥から存在が寄り添ってくる。


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