
女性の郵便配達員がある集合住宅に配達に行ったときの話である。1階のエントランスにある集合ポストに郵便物を差し入れていると、若い女性が声をかけてきた。ひどく怯えた様子の彼女は、郵便配達員に2階にある自分の部屋まで一緒に行ってもらえないかとお願いをしてきたのだ。




まず周囲を警戒し誰もいないことを確かめてから鍵を開ける
何かに怯えた様子が気になって承諾した女性配達員。階段を上っている間は通路に誰かがいる気配はなかった。2階に到着して彼女の部屋に向かっているとき、ふいに背後でカチャと音がした。音に反応し女性配達員が振り返ると、そこにいたのは。女性配達員は思わず悲鳴をあげる。現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)が同僚たちから集めた実話体験談を漫画化した『郵便屋が集めた奇談』から、背筋が凍るエピソード『静かなる隣人』を紹介する。
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一人暮らしの女性にとって帰宅時はとくに危険が生じやすい。著者は実際にドアを開けた瞬間に背後から押し入られた事件も聞いているという。犯人は近くの住人で待ち伏せしていたそうだ。家に着くと気がゆるみそうになるが、まず周囲を警戒し誰もいないことを確かめてから鍵を開けることが重要だ。素早く中に入って施錠することが危険回避になり、おかしいと思ったら遠慮せずに周囲に助けを求めて自分の身を守ってほしいと著者は語る。
著者自身は現場に居合わせていないものの、ワンルームに住む女性客からドアポストで怖い思いをしたので配達を集合受箱にしてほしいと依頼されたことがあるという。深夜に物音がして目覚め電気をつけると、ドアポストから人の手が出ていてバールのようなものを内側の鍵に向けていたそうだ。照明に驚いて犯人は逃げたが、警察や大家と相談してドアポストを塞ぐことにしたという。
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犯人は同じマンションの同じ階に住む男
ほかにもポストのすき間からスマートフォンが差し込まれ、室内を盗撮されそうになった例もある。防犯グッズはいろいろあるが、この客は100円ショップで布を買いポストの内側に自作のカバーをかけた。外からスマートフォンなどを入れようとしたときに布が邪魔になる仕掛けだ。小さな仕掛けでもワンクッションあることで犯人が警戒心を感じ、犯罪の抑止力になるという。
本エピソードの後半では、過去に起きた江東マンション神隠し事件についても触れている。犯人は同じマンションの同じ階に住む男で、帰宅時のドアを開けた瞬間を狙ったと自供していた。オートロックのマンションのなかにも危険は潜んでいる。一人暮らしをしている人は、帰宅時やドアポストなどに十分気をつけてほしい。読者から不思議で怖い話が好きと好評を博す、日本のどこかの町でひっそりと起こっている怪異や事件をぜひ覗き見してみてはいかがだろうか。
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取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)
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