
自分に「発達障害グレーゾーン」の特性があると知らされたとき、人はどう現実を受け止めるのだろうか。漫画家のクロミツさん(@kuromitsu1510)は、当事者としての葛藤をコミックエッセイに描き、多くの共感を集めている。
※本作は作者の実体験に基づくエッセイであり、紹介されている特性や症状がすべての方に当てはまるわけではありません。


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白か黒かではない「グレーゾーン」という診断
過去に職場の人間関係などで疲弊し、心療内科で不安障害と診断されていたクロミツさん。通院の過程で発達障害の知識に触れ、幼少期からの違感の正体がこれではないかと疑い始めた。主治医の勧めで検査を受けた結果は、明確な発達障害ではなく「グレーゾーン」だった。診断は白か黒かで分かれると思い込んでいたため、激しい困惑を覚えたという。
特性はグラデーションのように存在すると説明されたが、すぐには腑に落ちなかった。実態を知るべく文献を調べる中で、姫野桂さんの著書『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)に出会う。
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過去の体験と特性の一致、そして突きつけられた現実
頻発する仕事のミス、遅刻や忘れ物の多さ、低い自己肯定感といった過去の苦い体験が書籍の解説と完全に一致し、自身の特性を深く理解できたそうだ。しかし現実を直視したことで、社会全体から「人材としてのスペックが低い」と宣告された感覚に陥り、強い苦痛も味わったと打ち明ける。
共感がもたらした安心感と、これからの発信
それでも生きづらさを漫画として発信したことで、孤独感は薄れていく。これまで自分だけが変だと言われ続けてきたが、SNSを通じて同じ特性に悩む人々から共感のコメントが多数寄せられ、大きな安心につながったのだ。
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非常に繊細なテーマであるゆえに、作品化には迷いもあったという。ただ絶望して終わるのではなく、困難な状況からいかに活路を見出すのかを今後も表現していきたいと力強く語る。
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