祇園界隈を歩いているとレンタルの着物を着た観光客の姿をよく見る。それもそのはず、祇園から安井金比羅宮を抜けて、八坂の塔、二年坂、ねねの道をめぐるルートには、どこを切り取っても美しい「古きよき京都」が広がっている。木造の建物に石畳の小路は着物との相性も抜群だ。なかには撮影禁止エリアもあるので、ルールをきちんと守りつつ、散策を楽しもう。

フォトジェニックな二年坂・ねねの道散歩コース
京都市バス停留所 東山安井〜徒歩約3分〜安井金比羅宮〜徒歩約5分〜八坂庚申堂〜徒歩約10分〜高台寺〜徒歩約10分〜円山公園〜徒歩約1分〜八坂神社
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安井金比羅宮
碑をくぐって悪縁を絶ち良縁を
第38代天智天皇の時代(668~671年)に藤原鎌足が一堂を創建したことにはじまる。また、主祭神である崇徳(すとく)天皇が一切の欲を断ち切り、讃岐の金刀比羅宮にこもり祈願したことから、断ち物祈願の信仰が深い。境内にある「縁切り縁結び碑(いし)」は、正面からくぐって悪縁を絶ち、裏面からくぐれば良縁があるといわれている。

見どころ
崇徳天皇が生前、紫色の藤の花を好まれたと伝わることから、現在でも境内には藤棚が設けられている。※現在、境内整備のため一時的に藤棚は撤去されている。2027年には再び藤棚を設ける予定。
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住所:京都府京都市東山区下弁天町70
交通アクセス:【電車】JR京都駅D2のりばから市バス206系統北大路バスターミナル行きで約15分 東山安井停留所下車、徒歩すぐ
八坂庚申堂
いろいろなお願いごとを庚申さんに祈念
八坂庚申堂の正式名称は金剛寺。本尊は青面金剛で、日本三庚申の一つである。本尊・青面金剛が三尸(さんし)の虫を食べるといわれることから、庚申待ちの夜に拝まれる対象になり、八坂庚申堂は庚申信仰発祥の地として、広く親しまれるようになっていった。現在も、60日に一度まわってくる庚申(かのえさる)の日に、護摩焚きやこんにゃく焚きの行事を行っている。境内でひと際目を引くのがカラフルな布地の「くくり猿」。手足をくくられて動けなくなった猿の姿のお守りで、欲望のままに行動する猿を動けない姿にすることで、欲に走らないようにと戒めを意味している。病気平癒のこんにゃく封じが有名で、欲を一つ我慢して、本尊の青面金剛に奉納することで、願いを叶えてくれるといわれている。
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見どころ
60日に一度の庚申の日と1月6日、7日、5月3日にはこんにゃく炊きが行われ、祈祷して切られたこんにゃくが焚かれて参拝者に振る舞われる。猿型に抜いた三切れのこんにゃくを北に向かって無言で食べ、一年の無事を祈願。見学は自由だ。
住所:京都市東山区金園町390
交通アクセス:【電車】京阪電鉄京阪本線祇園四条駅下車、徒歩15分。JR京都駅から市バスで清水道停留所下車、徒歩4分
高台寺
ねねが秀吉を想い建立した桃山文化とライトアップが映える東山の名刹
京都市東山区・ねねの道沿いに位置する臨済宗建仁寺派の寺院で、豊臣秀吉の菩提を弔うために正室・北政所(ねね/高台院)が1606年(慶長11年)に創建。徳川家康の援助を受けて建立され、伏見城から移築された方丈や開山堂、茶室など桃山文化を伝える建物群と、池泉回遊式庭園・枯山水庭園が調和した景観が特徴だ。境内には北政所の木像を安置する霊屋や、秀吉とねねゆかりの寺宝を収めた掌美術館もあり、春・夏・秋にはプロジェクションマッピングを取り入れた夜間特別拝観やライトアップが行われるなど、伝統と現代演出が融合した寺院だ。
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見どころ
伏見城ゆかりの方丈・開山堂、茶室、臥龍廊など歴史的建造物と、臥龍池や波心庭を中心とした庭園が織りなす景観が見どころ。特に紅葉シーズンの夜間ライトアップでは、臥龍池に映り込むモミジや枯山水庭園でのプロジェクションマッピングが幻想的な雰囲気を醸し出し、京都屈指の夜景スポットとして人気を集めている。
住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526
交通アクセス:【電車】京阪電鉄京阪本線祇園四条駅から徒歩20分。阪急京都線河原町駅から徒歩25分。JR京都駅からバスで東山安井停留所下車徒歩7分、またはタクシーで約20分 【車】名神高速道路京都東ICから約20分
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円山公園
京都市最古の公園
1886年(明治19年)開設の、京都市で最も古い公園。八坂神社の東、東山を背にした回遊式庭園を中心に料亭や茶店が散在し、四季を問わず風情が感じられる。また、さまざまな催し物が行われる野外施設の音楽堂は、緑に囲まれた開放的な雰囲気で長く市民に親しまれている。園内にはベンチや休憩スポットが整備され、ピクニックも楽しめる。

見どころ
京都随一の桜の名所としても名高く、園内中央にある通称「祇園の夜桜」と呼ばれるしだれ桜は花見シーズンにはライトアップが行われ、毎年多くの花見客でにぎわう。
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住所:京都府京都市東山区円山町
交通アクセス:【電車】京阪電鉄京阪本線祇園四条駅から徒歩10分 【車】名神高速道路京都東ICから約20分
八坂神社
全国にある八坂神社の総本社
創祀については諸説あるが、656年(斉明天皇2年)に高麗より来朝した使節の伊利之(いりし)が新羅国の牛頭山(ごずさん)に座した素戔嗚尊(すさのをのみこと)を、山城国愛宕郡八坂郷の地に奉斎したことにはじまるとされている。1868年(慶応4年)、神祇官によって八坂神社と改称されるまで、感神院や祇園社と呼ばれていた。

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見どころ
主祭神は素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神で、厄除け、家内安全、試験合格、商売繁昌などを含めた開運成就にご利益があるといわれる。
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
交通アクセス:【電車】JR京都駅からバスで祇園下車すぐ。京阪電鉄京阪本線祇園四条駅から徒歩5分。阪急電鉄京都線京都河原町駅から徒歩8分
【車】名神高速道路京都南ICから約30分または京都東ICから約20分
歩いているだけでも楽しい二年坂とねねの道だが、周辺には名だたるお店や神社仏閣も多数あり、散歩の途中に立ち寄ってもいいかもしれない。また、しだれ桜の有名な円山公園は絶好のお花見スポット。桜の時期は特に魅力的なコースだ。
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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。
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