
夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんの作品『アオハルがはじまる』は、「彼女いない歴イコール年齢」の25歳、青井春樹(アオハル)が主人公である。初恋の相手から「キモい」と言われたことがトラウマとなり、自分を否定し続けてきた青年が、価値ある一歩を踏み出す姿を描いた物語だ。
トラウマを抱えた青年の葛藤



青井はシステム運用管理の仕事はできるものの、同期からは「デブでオタクメガネの三重苦」とからかわれていた。自分は見た目で判断されるから認めてもらえないと決めつけ、殻に閉じこもる日々。そんなとき、会社でPCトラブルが相次ぎ、青井の部署が調査を進めることになる。
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ある日、青井は営業事務の女性社員が上司から罵声を浴びせられている場面に遭遇する。共有サーバーのデータが消えたことを一方的に彼女のせいにされている理不尽な状況。最初は素通りしようとした青井だったが、思いとどまって自分でも驚くような行動に出るのである。
真のイケメンとは中身のこと
作者の夏野ばな菜さんは、主人公のキャラ設定について「見た目だけじゃなく中身が大事。真なるイケメンを描こう」と思い立ち、自信のない主人公が成り上がる話にしたと語る。執筆中は脳内で声優の声を再生しながらセリフを考えていたという。
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作中で青井が設定したパスワード「43452524」には、ポリュビオス暗号表を用いた仕掛けがある。5x5のマス目で文字を数字に置き換える方法であり、この数字は「SUKI(好き)」を意味する。こうした細かな演出もおもしろい。夏野ばな菜さんは現在「ジャンプルーキー!」にて『SSS』を連載しており、そのほかにもさまざまな分野で活躍中である。
取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
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