ゴミを搬出するだけの作業なら誰にでもできる。しかし「ゴミ屋敷専門パートナーズ」が支持される理由は、その圧倒的な「丁寧さ」にある。たとえ明らかなゴミに見えても、それは依頼主の過去の一部。スタッフ全員が共有するポリシーと、現場での驚くべき配慮の裏側に迫る。

一つひとつのゴミは、かつて彼女が生きていた「証」だった
いじめに遭い退職した千絵美(24歳)の部屋を埋め尽くしたのは、ただのゴミではなかった。それは、傷ついた心が必死に生きた結果だった。現場での清掃は、単に物を捨てるだけの作業ではない。依頼主の人生に寄り添い、大切な思い出を丁寧に拾い上げるパートナーズの姿勢に、千絵美は深い感銘を受ける。かつての自分と同じように動けなくなってしまった住人たちが、再び人生を歩き出せるよう奮闘するなかで、千絵美の心も少しずつ浄化されていく。
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「迷ったら止める」思い出を守るプロの判断基準
ゴミ屋敷清掃の現場をいくつも見ている石田社長に、ゴミ屋敷清掃の際に大事にしている点を聞いてみた。
――ただ捨てるだけでなく「丁寧に片付ける」というポリシーを、スタッフ全員が共有するために行っていることはありますか?
僕たちは、作業前に必ずスタッフ全員に声かけをしています。「必要なもの・不要なものは、お客様によって違う」ということを必ず伝えています。私たちから見て“明らかなゴミ”であっても、その方にとっては大切な思い出や、過去の一部である可能性があるからです。だからこそ、物を丁寧に扱うことを徹底しています。また、たくさんの業者の中から当社を選んでいただいたこと。見積もりに伺った担当者を見て「ここに頼もう」と決めてくださったこと。その期待を裏切らないために、「ここに頼んでよかった」と心から思っていただける作業を全員で目指しています。たとえ明らかなゴミであっても、お客様が見て不快に感じない扱い方を徹底する。それが僕たちの考える「丁寧に片付ける」ということです。僕たちは、ただ物を減らすのではなく、その方の人生の一区切りに関わらせていただいていると思っています。また、僕たちも10年以上この仕事をするなかで、立ち上げ当時は、お客様にお叱りやアドバイスなども受けて来ました。自分たちだけではなく、利用者様とこの会社を作り上げてきたと言っても過言ではありません。
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――現場で発見される「思い出の品」は、どのような基準で判断していますか?
見積もりや作業をする前に必ずどんな思い出の品を探しているのかを確認しております。そして現場では、「迷ったら必ず止める」というのが僕たちの基準です。写真、アルバム、手紙、賞状、通帳、日記、名前が入っているもの、手書きのもの、そして箱や引き出しの中身。少しでも“思い出の可能性”があるものは、必ず一旦分けて保管し、お客様に確認します。確認をして行くと、今回の作業では、何が必要で、何が不必要なのかがわかってきます。ご依頼者様の気持ちも考えたうえで、この品は必要かどうかを判断しています。

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■取材協力:ゴミ屋敷専門パートナーズ
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