
2025年は、SNSで毎週トレンド入りするような話題作が相次いだ。そんななか、一際大きな注目を集めたのがTBS系火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』だ。




第1話ではモラハラ気味な言動に批判も集まったが、回を重ねるごとに評価が一変。主演の竹内涼真さんが、古い価値観を持つ「化石男子」から、不器用ながらも料理に挑む姿をコミカルかつ愛らしく演じたことで、「ウザいのに憎めない」「応援したくなる」と視聴者をとりこにした。アンチすらファンに変え、役者としての評価と人気をさらに高めた竹内さん。放送終了後も「海老カツ(役名・海老原勝男の愛称)ロス」が叫ばれるなど、その熱狂は続いている。
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今回は、同ドラマの原作漫画を紹介するとともに、作者に制作の裏側を聞いた。
「料理のダメ出し」をした夫が、自ら料理を作ったら…
原作は、第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、累計40万部を突破した谷口菜津子氏による同名コミック(ぶんか社刊)。夏帆さんと竹内涼真さんのW主演で実写化された本作は、第1話からSNSでも「共感が止まらない」「キャスティングが神」とバズり、最後まで大反響のなか走り切った。
本作を描いたきっかけについて、作者の谷口菜津子さんはこう振り返る。
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「SNS上でときどき見かける、料理のダメ出しをする夫への不満を読んで、腹が立ったり、悔しい気持ちになったりすることがありました。もしその料理のダメ出しをした夫が、自ら料理を一から作ったらおもしろいだろうなと思ったのが、この作品のアイデアの種でした」
「男らしさ」と「個人の自由」の狭間で
キャラクターづくりの原点は、ある友人の言葉だったという。「女の子らしい髪型が好きだし、スカートも好き。恋愛対象には男らしい姿を求めてしまう。でも今の時代、それを口にしていいのか迷う」
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そんな友人の言葉に触れ、谷口さんは「ジェンダーや個人の自由など、いくつもの問題が重なっているように感じて、何て答えていいかわからず考え込んでしまいました」と振り返る。同時に、友人が社会の変化を受け止めながら、自分自身の好みにも改めて向き合おうとしている姿に「少し感動した」と語り、「自分自身は本当についていけているのか? と感じることが年々増えてきています」と、自らの価値観の揺らぎにも触れた。
取材協力:谷口菜津子
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