
初めての一人暮らしで隣人へ引っ越しの挨拶をしたことがきっかけとなり、執拗なストーキングに発展してしまう――しかも相手は、なぜか自分を恋人だと思い込んでいる様子だった。Instagramとブログ「ここはネギマヨ荘」で活動する二人組クリエイター・ネギマヨさん(@negimayo3)が描くコミックエッセイ「俺の手作りおでん食べてください」は、身近に潜む不穏な人間関係をドラマチックかつキモ怖く描いた人気作である。
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コンビで発信する実体験ベースの“キモ怖”隣人エピソード



ネギマヨさんは、ネギさんが作画を、マヨさんが原作と塗りを担当し、家庭のトラブルやストーカー被害など、実体験をベースにフィクションを織り交ぜた作品を発信している。本作は、ネギさんが就職後に始めた一人暮らしで出会った隣人・肝杉さんの異様な行動を描いたエピソードで、待ち伏せやつきまとい、さらには「自分を彼氏だと思い込んでいる」という狂気的な展開が読者に強烈な印象を残した作品だ。
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“肝杉さん”はこうして生まれた
制作のきっかけについて、ネギさんは「最初にマヨの過去の話をエッセイ漫画にしたんですが、そのときに『マヨは刺激的な人生だよね。私には刺激的な過去がないな』って話をしたんです。そしたらマヨから『いやいやあるじゃん。“おでん”』って言われて『あーーーーー』って思い出しました」と振り返る。
マヨさんも「私からしたらネギも十分刺激的な人生なんですよ」と語り、本人にとっては平凡に思えていた出来事が、創作の核になっていったという。ネギさん自身も「自分は平凡な人生だと思っていましたが、人生振り返ったらいろいろありましたね」と笑う。
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キャラクター造形では、純朴さと狂気のバランスにこだわったとマヨさんは語る。「おでんの差し入れを聞いたときに純朴な人かもしれないと思っていたので、純朴に狂気、思い込みと親切を組み合わせました」。一方のネギさんは「友人の旦那さんに『肝杉さんはフグみたいでかわいくて推し』って最近言われてうれしかったです」と語り、強烈な存在感を放ちながらもどこか愛嬌のあるキャラクターとして受け止められていることに手応えを感じている様子だった。
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“黒”で描くキモ怖演出、読者を引き込む構成の秘密
作品の雰囲気を決定づけたのは彩色と演出だという。マヨさんは「彩色ではモノクロかカラーか悩んだ末、怖くしたかったので、黒と黒めの赤で描きました」と語り、視覚的にも不穏さを際立たせる工夫を明かす。ネギさんも「キャラクターのフォルムが丸いので、迫力のある怖さを出すのが難しくて苦労しました。マヨが怖く気持ち悪く仕上げてくれたので、いつも完成が楽しみでした」と制作時の苦労を振り返る。
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キモ怖なのに読後は軽やか?作者が語る見どころ
現在も人気上位に挙げられる本作について、マヨさんは「内容が黒すぎて読むの疲れそうだと思いますが、当事者のネギは元気にしているのでさくっとキモ怖がっていただければうれしいです」とコメント。実体験をベースにしながらも、読者がエンタメとして楽しめるよう意識していることが伝わってくる作品だ。
取材協力:ネギマヨ(@negimayo3)
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