
スーパーの実録を描く書籍『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』のなかでも大きな反響があった作品、実録漫画『それ、売り物なんで』を紹介するとともに著者に話を聞く。


「戻すのが面倒」が生む食品ロス
食品を扱っているお店では結構切実な問題がある。それは、買い物かごに一旦入れた商品を「元の場所ではない別の棚」に戻すことだ。漫画では、お菓子コーナーにケーキが置かれていたり、冷凍食品のケースにお惣菜のから揚げが置かれていたりと、衝撃的な光景が描かれる。
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「このような生もの系の商品を陳列場所以外に放置されると、店舗側は衛生面や防犯面から破棄せざるを得ない」と、著者の狸谷さん(@akatsuki405)は苦言を呈す。悪気はなかったとしても、常温の場所に置かれた生鮮食品はゴミになってしまうのだ。
「戻すのが面倒であれば、できればレジにそのまま持ってきて、チェッカーに返品してほしい」と狸谷さん。売り物を粗末に扱わないでほしいという思いを訴えた本作には、5.5万件以上の「いいね」がついた。
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親の「返してきなさい」が招く悲劇
狸谷さんは現在100円ショップに勤務しているが、そこでも類似の問題は起きているという。「生鮮食品の取り扱いはありませんが、親御さんに購入を断られたであろうお菓子やおもちゃが、店内の思いがけない売り場から出てくる時があります」
おもちゃ売り場の棚の奥にねじ込まれていたり、諦めきれなかったのか封を開けて少し食べていたり…。なかにはスライムのおもちゃをファイル売り場でぶちまけていたケースもあったそうだ。
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「お子様に『返してきなさい』と言ってひとりで行かせるのではなく、可能であれば一緒に行って売り場に戻すのを見届けてほしいです」親の見えないところで、商品は無惨な姿になっていることがある。
そのほかにもスーパー内の子どものトラブルやカスハラまがいのお客さん、カートの盗難なども描く狸谷さん。同業者からも類似案件が届き、クレーマーやカスハラが多いことを知るきっかけにもなっているという。
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取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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