
デザインの勉強をしていない新人のデザイン案もコンペに出そうという上司。選ばれるわけがないと思っていたのに。バリキャリ女子が仕事でうまくいかないもやもやを描く――福々ちえ(@fukufuku_comic)さんの「モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー」の続編「仕事のできる女と、怒りのバターチキン」をお届けしよう。
テーマは人間の有り様を肯定し、賛美する



本作「仕事のできる女と、怒りのバターチキン」は、とあるカレー屋を通してつながる物語で、作者・福々ちえさんの実体験を元に描かれている。福々さんはサラリーマン同士の揉め事を目撃したものの、「“私これ見なかったことにして通り過ぎていいのかな”と自問自答しました。自分の『正しさ』を揺さぶられる瞬間ってある」と描いたきっかけを教えてくれた。
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本作は、前作と同じ店に居た別の女性を主人公にして、視点を変えて描いている。「いわゆる『嫌な女』を主人公にしました。同じくカレーを食べて奮起したはずが、逆に自分を追い込む事態に…と受難が続きます。人間にはひとりひとりドラマがあって、たまたま隣り合わせた、同じ場所にいた、すれ違った。そんな人たちにも、それぞれ葛藤やドラマがあると想像できれば、世界がやさしくなるかも…」と作品に込めた想いを語ってくれた。
福々さんの漫画のテーマは人間讃歌だそうで、「悪者はいません。悲しい人や弱い人がいるだけです」と話す。「私は親のことでずいぶん長く恨みつらみ(笑)を持ってたのですが、親の事情に気づいたら、怒りが溶けて消えた体験があって。この経験を読者さんにも疑似体験してもらえるような漫画を描いていきたいです」と意欲的な姿勢をみせてくれた。
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努力は報われないと虚しさや無力感で、自分の努力が不毛に思うこともあるだろう。しかし、本作の主人公のように自分を顧みるきっかけになるかもしれない。ぜひ読んでみてほしい。
■取材協力:福々ちえ(@fukufuku_comic)
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