
嫁を執拗にいびる毒義母に、ドケチで自己中心的な夫。読者が「リアルすぎてヤバイ」と震撼する漫画「義母クエスト~結婚したらいきなりラスボス戦でした~」が話題だ。本作の内容はすべて、著者のかづさんの実体験に基づいている。現在は穏やかな生活を送るかづさんだが、そこに至るまでには想像を絶する闘いの日々があった。
「釣った魚にエサはやらん」結婚後に露呈した本性と違和感



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看護学生のときに夫・秋彦と出会ったかづさんは、周囲の反対を押し切って結婚を決めた。結婚前の秋彦は、驚くほど気前がよかった。遊園地の入場料から飲食代まで友人の分も含めて全額負担し、「君と結婚できなければ一生独身で通す」とまで豪語。さらに、結婚式の費用もすべて彼自身が工面したという。
しかし、入籍と式を終えた途端、秋彦は急激にケチへと変貌する。独身時代とは比較にならない「結婚生活のコスト」を目の当たりにし、余裕をなくしたのだ。挙句の果てには夫婦喧嘩の最中、ドヤ顔で「昔から、釣った魚にはエサはやらんと言うやろ!」と言い放つ始末。かづさんは「魚もよい泳ぎをしてもらおうと思ったらエサがいるわ!」と一蹴したが、新婚旅行でのケチぶりを含め、幸せな夢は早々に打ち砕かれることとなった。
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昭和の「マザコン夫」を御し、家計の主導権を奪い取った執念
漫画を担当した赤星たみこさんは、秋彦の印象を「昭和の有名マザコンキャラ・冬彦さんに似ている」と語る。妻に何もかもやらせて自分は仕事に邁進するスタイルは、当時の男性社会では肯定されることすらあった。令和の視点で見ればとんでもない男尊女卑だが、当時は「こうした男をうまく操縦するのが大人の女」という価値観が根強かったのである。
こうした困難に対し、負けず嫌いなかづさんは「自分ならやり抜けられる」と正面から立ち向かった。当時は経済的DVという言葉もなかったが、夫のケチぶりに屈せず、自ら稼ぎ、家計を切り盛りし続けたのだ。激痩せすることもなく平然と立ち振る舞う彼女の姿に、周囲はそこまでの苦労に気づかなかったという。
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壮絶な家庭内クエストを生き抜いたかづさんは現在、家計の主導権を100%掌握している。かつての「ラスボス戦」を乗り越え、最強の装備を手に入れた彼女の物語は、理不尽なパートナーシップに悩む現代の読者にも大きな勇気を与えてくれるはずだ。
取材協力・画像提供:かづ(@kadu0614) 赤星たみこ(@tamikong)
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