「熱にうなされる」は間違い?では正しい表現は?言葉の雑学をクイズ感覚で学べると好評の書籍「けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典 図解とクイズで広がる教養」から、著者のけんたろさんが解説します。

「実は使い方を間違えている日本語」
こんにちは。けんたろ(@kenlife202010)と申します。クイズ好きが高じて日本語や雑学に興味を持つようになり、XやVoicyでクイズを中心に言葉の知識や雑学ネタを発信中。その中から「実は使い方を間違えている日本語」をご紹介します。
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フレーズが決まった日本語の組み合わせである「慣用句」。数多くあるため、中には似ているものも多く、勘違いして覚えているものも。混同して間違えてしまう日本語を集めてみました。今回は前編です。

×眉をしかめる
よく「眉をしかめる」と言う人がいますが、それは誤りです。しかめるのは“顔”であり、 眉はひそめるが正解です。ちなみに「ひそめる」は「顰める」と書き、眉間にしわを寄せることです。
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×熱にうなされる
意識がぼーっとすることを指す「うかされる」が正しいです。悪夢を見てうめき声をあげたりすることを「うなされる」と言うので混同しないようにしましょう。
×火蓋を切って落とす
今から戦闘が始まる慣用表現ですが、「火蓋を切る」が正解。“始まる”を意味する「幕を切って落とす」と混同しがちです。
×念頭に入れる
常に気にかけたり、忘れないようにしたりすることを表す慣用表現ですが、「念頭に置く」が正解。同じような意味の「頭に入れる」と混同して間違えやすいです。
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×体調をこわす
正解は「体調をくずす」。体調はその字の通り「体の調子」であり形がないものであるため、「こわす」は不適切になります。「体をこわす」であれば正解です。
×汚名を晴らす
悪い評判が広まった時に使われる表現ですが、汚れは洗えばなくなりますので「汚名をそそぐ」もしくは「汚名をすすぐ」が正解です。「恨みを晴らす」や「疑いを晴らす」と混同して間違えやすいです。同じような四字熟語で「汚名返上」も「名誉挽回」と混同して「汚名挽回」と間違えやすいので注意です。
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×雪辱を晴らす
こちらも上の「汚名を~」と同様、「晴らす」と間違われやすいですが、正解は「果たす」。そもそも「雪辱」は“雪=すすぐ”、“辱=恥”という意味なので「恥をすすぐこと」を意味します。そのため「恥をすすぐことを果たす」という使い方になります。
×心血を傾ける
正解は「注ぐ」。一つのことに集中する時に使われる慣用表現ですが、似た意味の「精魂を傾ける」と混同しがちです。
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×脚光を集める
「脚光」とは舞台で俳優や歌手を足元から照らすフットライトのことです。そのため「脚光を浴びる」が正解なのですが、「注目を集める」や「視線を集める」などと混同して間違えやすいです。
×食指がそそる
物事に対する興味や欲が生じることを表す慣用表現ですが、もともとは中国の故事で鄭(てい)の子公(しこう)が自分の人差し指が動いたのを見て、ご馳走になる前兆と言ったことに由来する言葉です。そのため食指とは人差し指のことであり、「動く」が正しいです。そそられるのは「食欲」です。

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