JT(日本たばこ産業)は、加熱式たばこ用「Ploom」(プルーム)の専用たばこスティックブランド「EVO」(エボ)から、「エボ・ブラック・メンソール」「エボ・フレッシュ・ミント」の2銘柄を2025年12月1日より全国のコンビニ・たばこ販売店などで発売した。また12月9日(火)から、「Ploom」ブランドのデバイス「Ploom AURA」(プルーム・オーラ)のリミテッドカラー「アクアグリーン」を数量限定で全国発売する。
新銘柄とリミテッドカラーの全国発売を記念し、2025年12月1日から7日(日)まで、東京・渋谷に「Ploom × NAKED, INC. ポップアップストア渋谷」が期間限定オープンしている。新銘柄やリミテッドカラーを含めたPloomブランド製品が購入できる。
EVOは、2025年に登場したJT史上初となる加熱式たばこ専用のプレミアムブランド。新たに発売した2銘柄はいずれもメンソール系スティックで、エボ・ブラック・メンソールはEVOブランド史上最も強いメンソール感を、エボ・フレッシュ・ミントは清涼なメンソール感を特徴としている。両銘柄に共通する特徴は、新たに「冷感アクティベート成分」を採用した点だ。この新規成分によって、よりクリアなメンソールの爽快感を実現したという。さらに、既存のメンソール銘柄エボ・コールド・メンソールも、冷感アクティベート成分を用いてアップグレード。同製品は11月15日より順次、既存品と切り替える形で発売している。
記者は早速、エボ・コールド・メンソールを含めた3銘柄を試喫。EVOの大きな魅力と感じているトータルバランスのよさはそのままに、メンソールの清涼感をより強く打ち出した吸い応えを実感した。中でもエボ・ブラック・メンソールはこれまでのEVOシリーズにはなかった強烈なメンソール感で、より爽快感を求める場合にフィットすると感じた。一方、エボ・フレッシュ・ミントはやや甘みのあるミントの香りと比較的マイルドなメンソール感があり、既存のエボ・コールド・メンソールよりもマイルドな味わいだ。
「Ploom AURA」「EVO」新商品発表会＆「Ploom ×NAKED, INC. ポップアップストア渋谷」プレスツアーに登壇した日本たばこ産業株式会社 RRP商品企画部 ブランドマネージャーの松本杏子さんは、加熱式たばこ市場においてフレーバー別に見るとメンソールカテゴリが最大の販売ボリュームを占めていると説明。メンソールカテゴリ内では、“強メンソール”が最大ボリュームである一方、さらに強い“超強メンソール”の需要が増加しているという。一方、中・弱メンソールの需要も安定しており、メンソール市場のニーズが分散傾向にあると松本さんは話す。
そこで、これまでEVOのラインナップになかった“超強メンソール”のエボ・ブラック・メンソール、および“中・弱メンソール”のエボ・フレッシュ・ミントを新たに販売し、“強メンソール”に当たるエボ・コールド・メンソールもアップグレードに踏み切ったという。
加熱式たばこ用デバイス・Ploom AURAのカラーバリエーション「アクアグリーン」は、12月1日からCLUB JTオンラインショップ、および全国のPloom Shopなどにて数量限定で先行販売をスタートしたリミテッドカラーのデバイスだ。12月9日からは順次、全国のコンビニおよび一部たばこ販売店などにて数量限定で発売する。Ploom AURAのリミテッドカラーは2025年9月に第1弾「アンバーヘイズ」、10月に第2弾「ブロンズロイヤル」を発売しており、本製品が第3弾に当たる。チャネル限定流通の前2弾とは違い、アクアグリーンは全国の対象小売店でも販売を実施するのが大きなポイントだ。
松本さんは、アクアグリーンについて「静けさと活力の二面性を持つ前向きな色、忙しい日々の中を乗りこなしている現代の方々に共感してもらえる色」と話す。この色に“忙しい毎日の中、立ち止まって深呼吸することでバイタリティーをチャージする”というメッセージがこめられているという。
12月1日から7日までの期間限定でオープンするPloom × NAKED, INC. ポップアップストア渋谷は、“都会のオアシス”をコンセプトにした没入体験型スポット。20歳以上であれば誰でも入場可能で、喫煙者には「Ploom AURA」アクアグリーンカラーの無料貸し出しを実施する。館内全3フロアで加熱式たばこが使用でき、ポップアップストアを自由に巡りながらPloomを体感できる。
Ploom Shopを併設した1階では、Ploom定番品などの展示・販売に加え、NAKED, INC.によるオリジナルデザインのポップアップ限定セットBOXを先着100個限定で販売。また、Ploom AURAアクアグリーン購入者には、NAKED, INC.オリジナルデザインのフロントパネルプリントサービスを実施する。
2階はNAKED, INC.が空間演出をプロデュースし、イマーシブな没入体験を五感で楽しめるフロアだ。「アクアグリーン体感エリア」「EVO メンソール体感エリア」それぞれで、足跡に反応する床面や、触れるとさまざまな映像演出が映し出される壁面など、来館者の動きに呼応した仕掛けが施されている。
さらに、両エリアを繋ぐ通路には、感情分析を取り入れた診断コンテンツが登場。いくつかの質問に答えると、その時の気分にあったEVOメンソールスティックがカプセルに入って排出される。また、特殊なプロジェクションマッピングを用いて、あたかも自分自身が凍り付いたかのような姿を撮影できるフォトブースも設けられている。
3階はカフェとミュージックブースを併設したラウンジスペース。ベンチやソファに座ってPloomを楽しめるだけでなく、アンケートに回答すると渋谷のバー「The SG Club」のオリジナルドリンクとピエール・エルメ・パリのマカロンのセットが提供される。
ミュージックブースでは、梅田サイファー、AAAMYYY、Jeremy Quartusら日替わりで出演するゲストアーティストの無料音楽イベントを開催する。
「Ploom AURA」「EVO」新商品発表会＆「Ploom ×NAKED, INC. ポップアップストア渋谷」プレスツアーでは、Ploomブランドの概況についても語られた。
Ploom AURAは、2025年5月に先行発売、7月から全国発売を開始。8月にはJTのデバイス史上最速で販売数量200万台に到達し、購入者のうち約6割が紙巻きたばこまたは他社の加熱式たばこから乗り換えたユーザーだという。
スティックでは、既存ブランドの「メビウス」および「キャメル」の販売数量は依然伸長傾向。新ブランド「EVO」は上乗せをする形でシェアを獲得しはじめ、中でもPloom AURA購入者における新規ユーザーの約8割がEVOを購入していると、松本さんは販売動向を解説。新たなデバイス・スティックがユーザー基盤の拡大に繋がっていると話す通り、2023年第3四半期から2025年第3四半期までの2年間でPloomユーザー数は約2倍に拡大したという。加熱式たばこカテゴリ内では2025年第3四半期に全体の15.5％のシェアに到達し、第3四半期で見ると業界第2位のブランドとなった。
こうした販売動向を背景に発売・刷新したメンソール3銘柄について、「開発段階で行った、競合銘柄と好意度を比較するブラインドテストにおいて、それぞれのメンソールの強度において3銘柄とも、類似の競合商品を上回る好意度を獲得した」と松本さんは説明。「どの嗜好層のお客様からも、十分に支持されるポテンシャルがある銘柄だと私たちは考えております」と手応えを示した。
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