
付き合い始めたばかりの彼氏は、メッセージの返信が遅く、彼女よりも男友達を優先する。彼の中で自分の順位が低いのを感じながらも、詰め寄るような面倒な女にはなりたくなくて、我慢を続けていた。そんな高解像度な20代のリアルな恋愛を描くヤチナツ(@11yc4)さんのコミックエッセイ「20時過ぎの報告会」より「考え方が2番目」に多くのいいねが届く。今では書籍化もされ人気漫画となった、本作を描くきっかけについても話を聞いた。
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自分の気持ちを正直に伝えることは、“いい女”への第一歩!



一目惚れした彼に勢いのまま告白し、交際が始まったこはる。しかし彼の温度は低く、会えば楽しいのに、メッセージの返信は遅い。少しずつ違和感が募るなかで、彼に合わせて我慢を続けた。「このまま物分かりのいい女でいたい」と友人に漏らした夜、「考え方が2番目だね」と指摘され、こはるははっとする。恋をつなぐために感情を抑えてきた自分。それは「愛される」ではなく「愛する」側の我慢だった。
本作「考え方が2番目」では、そんな恋のリアルを丁寧に描く。奔放に見えて臆病なこはる、穏やかで優しいがしたたかさも持つりさこ、理性的で空気を読みすぎて悩むきみ。3人の恋模様を通して、誰もが共感できる“恋の痛み”が浮かび上がる。
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この漫画を描いたきっかけについて作者のヤチナツさんに聞いてみると「社会人2年目くらいで、彼氏が欲しくて動き回っていた時期がありました。そのときのストレス発散と発見の共有が描き始めたきっかけです」と当時を振り返る。当初はエッセイ漫画にする予定だったが、「感じが悪い内容ばかりだったのでフィクションの形にした」と話してくれた。
心理描写の細やかさについて尋ねると、「人の内面の機微に興味があるんです」とヤチナツさんは笑う。「そういうことを深く話せる友人がいるので、他人の感情の揺れをいろんな角度から考えられる。それが作品に生かされているんだと思います」と教えてくれた。
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我慢するだけが恋愛ではなく、好きだけでも続かない。そんな感情をリアルに描くヤチナツさんの漫画は「明日への活力をもらえる」と共感を集めている。恋に悩んでいる人、2番目の恋に苦しんでいる人は、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:ヤチナツ(@11yc4)
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