
戦争や震災、夫との死別、シングルマザーを経て100歳までポジティブに生き抜いた“最強おばあ”のエピソードを描く、きよまろさん(@sobomiyako98)の漫画『祖母・みや子100歳~年を取るって楽しく愉快だ!~』を紹介する。
「電気代3万円」を惜しむ祖母と、医師の痛烈な皮肉



毎日40度近い猛暑が続いていたある日、“最強おばあ”のみや子さんが熱中症で病院に運ばれた。みや子さんはエアコンに頼らなかったため、医師に叱られると、「一日中家にいてエアコン使ったら、3万円はいくだよ!」と憤慨する。これに対し、医師は「みや子さんあんたの命は、3万円以下っちゅうことじゃな?」と皮肉を言った。
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孫のきよまろさんは、祖母がエアコンを渋る気持ちは理解できるが、「主治医の言うことはもっともだと思う」と話す。「病院は身体に何かあってから行くところですが、未然に防ぐ意識も大事だと思いました」と、当時の心境を振り返る。
きよまろさんは、「近年『エコや環境問題』『電気料金含め物価の高騰』など、クーラーを使うことをためらう要素もあり、夏の過ごし方の判断が難しくなっているように感じます」と指摘する。また、高齢者は体温調節が難しく、「昔はなくても平気だった」と経験で判断しがちなため、熱中症になりやすいとも語った。
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「あたしの命は電気代以下かい?」家族の攻防
医師に言われて以降、みや子さんはクーラーをつけるようになった。しかし、今度は母が「電気代が高いから少しは控えてよね!」と言うと、みや子さんは「あたしの命は電気代以下かい?」と切り返す。
これに対し、さらに母は上手で、「家や車だって年数で資産価値が下がるのに、平均寿命をとっくに過ぎて資産価値ゼロどころかマイナスよ」と言い放つ。鋭い指摘を受けたみや子さんは、「あたしゃ、ゴールドだよ!」と、価値の変わらない“金”だとアピール。みや子さんの家族は、みんな口が達者なようだ。
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みや子さんのエピソードは笑い話で済んだが、夏の気温が年々上昇している昨今では、エアコンは命を守るための必需品と考えよう。
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