
納品したデータが改ざんされ、先方から「縮尺が違うので、全部やり直し」と連絡が入った。担当していた辰ノたむさん(@tatsuno_tamu)は唖然とする。作成時とデータが違う真相を突き止めると、社員の村瀬がメールする数分前にデータをいじっていたことが判明した。しかし、社長は信じてくれない。今回は、社内トラブルを描いた『「俺の方が経験あるからさ」 〜年上部下が全然言うことを聞いてくれません!〜』を紹介する。
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「社長の従兄弟」という権力…データ改ざんの衝撃



入社2週間でいじめのターゲットになった経験を持つ辰ノさんは、再就職した職場で再びトラブルに直面する。「とにかく色々な意味で濃い会社だったので、いつか何かしらの形で発信したいと思っていました」と、その理由を語る。
転職先は建築系の下請け会社。繁忙期にヘルプで入ってきた村瀬という男性は、「マニュアルがあれば説明はいらない、自分は経験があるんで」と初日から癖の強さを発揮した。彼は社長の従兄弟であり、この権力が性格の難があっても注意されない理由だった。
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村瀬はヘルプの中では古株で仕事も早かったが、ミスや修正を依頼すると「俺は悪くない!そんな大事なことなら先にいっとけ!お前が悪いんだから直せよ」と激怒するなど、性格に難があった。
嫌がらせで「取引先」を巻き込む
繁忙期が終わり、辰ノさんがバイトから社員へ雇用が決まると、村瀬も社員になった。彼は「俺の方が経験あるからさ」と、常に辰ノさんを見下した。しかし、先方から「ミスが多く、意思の疎通ができないから担当を変えたい」と連絡が入る。辰ノさんが事実確認をすると、村瀬は都合の悪いデータをUSBに移し、証拠隠滅を図っていた。
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一番大きなトラブルは、辰ノさんが請け負う業者から「採寸データが違う。全部作り直し」とクレームが入ったことだ。村瀬はいやがらせのために辰ノさんのデータを改ざんし、トラブルを起こした。村瀬がやった証拠を社長に突き付けたが、信じてもらえず、辰ノさんは退職する道を選ぶことになる。
制作する上でこだわったところを聞くと、「気を付けたところは、やはり実話なので身バレしないように、村瀬さんのビジュアルには気を遣いました。実在の方とは眼鏡をしているくらいしか共通点はありませんが、キャラクターのイメージを重視してデザインを考えました」と話す。
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辰ノさんは「連載時に『仕事がデキる人は何処からも引く手数多よ』とコメントでいただいていて、心身ともにボロボロだった当時の私が救われたような気持ちになりました!読んでくださる方々には本当に日々感謝しています」と語る。辰ノさんへの妬みで、取引先まで巻き込む大きなトラブルを起こした村瀬のその後にも注目したい。
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