
好きな人の部屋を覗いてみたいと思ったことはないだろうか?どんなテイストの部屋で、今何をしているのか…。そんなとき、黒魔術サイトで覗き見シール(1500円)を発見する。相手からは見えていることがバレない設計だが、「全てを知られる」ラストに戦慄が走る、兎屋まめ(@usayamame)さんの「覗き見シール」を読んで、涼しくなってみよう。
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「怖いどんでん返し」優等生な女の子にも誰も知り得ない闇が…



主人公が黒魔術サイトで見かけた「覗き見シール」は、黒目シールから白目シールを覗くことができるというもの。白目シール側から黒目シールを覗くことはできない設計になっている。好きな人の部屋を覗いてみたいと思い、白目シールを好きな子に渡すことに成功する。家に帰って、黒目シールを覗くと、彼女の部屋がバッチリ見えるが、見てはいけないものも見てしまった…。
本作「覗き見シール」を描いたきっかけについて、作者の兎屋まめさんは「自分を売り込むために商業とは別で時々X(旧:Twitter)用に漫画を作ってポストしているのですが、その際に好きなブラックな世界観の内容にしようと思い作りました」と話す。
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本作について「優等生な女の子にも誰も知り得ない闇がある、というコンセプトで作りました」と話す兎屋さん。本作を描くうえでこだわったところについて「短編ホラーを作るときは『怖いどんでん返し』を意識しています。あと、最後の宮下さんの表情はこだわりました。いろいろ描いてみましたが、最終的に普通に描いたものをデジタル漫画ソフトのクリップスタジオのゆがみツールを使って、不規則な感じに変形させて不安定感を出しました」と打ち明ける。
兎屋さんは、本作以外にも「仄暗い漫画」をメインに作っていると言う。好きなホラー映画について「映画はクリーチャーがストレートに出てくる洋のホラーより、じんわり恐怖が侵食してくるような怪談めいた和のホラーが好きです」と語る。黒魔術サイトにまつわる作品は、本作のほかにも、「何でも紙幣」と「後押しチョーカー」の2作があるので、ぜひ読んでみてほしい。
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取材協力:兎屋まめ(@usayamame)
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