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                                    絵本を見ると夢で遊べる「くらやみくん」
                                            
                                    
                                            
                                    
                                            
                                    
                                            
                                    ある幼稚園で、園児たちは「くらやみこうえん」という絵本に夢中になっていた。この絵本には文章は全くなく、薄暗い公園に人影がぽつんと描いてあるだけだが、これを見ると、夢に出てくるくらやみこうえんで、くらやみくんと遊べるという。
                                     
                    
            
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                                    園児たちはこの絵本にどんどん執着し、ぼんやりとして元気がなくなってしまう。先生は園児たちを心配し、売れないホラー作家Kに相談する。するとKのあるアドバイスで、園児たちは元通りになっていくのだった。
                                            
                                    「くらやみこうえん」の作品を描く上で工夫された点について、色白ゆうじろうさんは、幼稚園児の娘が話していた「『くらやみこうえん』という公園がある」という噂話を活かして描いたと語る。実際は子どもだけが知る楽しい公園らしいが、「園児たちだけが知る暗闇の公園と聞くと不気味な感じがした」ため、その雰囲気を活かした話を作るようにしたという。
                                     
                    
            
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                                    もし園児たちの悪夢がバクに食べられていなかったら、どうなっていたのか尋ねると、作者は「園児たちは心や生命力を吸われ続けていたかもしれない」と推測する。寄生虫が宿主を殺さずに栄養を取り続けるように、「くらやみくん」も園児たちを生かしながらじわじわと力を奪っていた可能性を示唆した。
                                            
                                    取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
                                            
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