
SNSやブログを中心に実話に基づいた漫画を公開する山野しらすさん(@shirasu00mori)。2024年に投稿された『私が放置子だった頃の話』は、母親が不倫やパチンコ通いに明け暮れる中で、一人娘を「放置子」にしてしまうエピソードで注目を集めている。今回は、本作を描いたきっかけや母親の態度、裏話などについて山野しらすさんにインタビューした。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
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「絶対に許されない」…作者が語る親の責任と放置子の実態
夏休みには、娘を友達の家に無理やり預けていたようだが、友達関係に悪影響はなかったようだ。しかし、「服装が毎日同じだったりお風呂にあまり入っていなかったりと、一時期学校では少し浮いていたようです」と明かした。
母親が不倫相手とパチンコデート中、5歳の娘は車で待っていた。この点について尋ねると、「今だったらあり得ないですよね。事件や事故にまきこまれていたらと思うとゾッとします」と語る。昔はパチンコ屋に子どもも入れたが、18歳未満の入店が禁止になり、車で待たせるようになったそうだ。「令和の世の中は『駐車場で子どもを待たせてはいけない』ことが常識となっていて、心からうれしく思います」と、時代の変化に喜びを見せた。
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母親が仕事で忙しくても、きちんと家事や育児をこなす人もいる。本作の母親について山野しらすさんは、「フルタイムで仕事をしていて、夫は非協力的。気の毒だなとは思うが、不倫に明け暮れて幼い子どもをないがしろにすることは絶対に許されないと感じます」と、厳しい意見を述べた。「子どもに対して最低限の責任は果たしてほしいですね」と、親としての責任の重要性を強調した。
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子どもに対する最低限の責任
母親が仕事で忙しくても、きちんと家事や育児をしている人はいると思う。本作に登場する母親について、山野しらすさんの意見を尋ねると、「フルタイムで仕事をしていて、夫は非協力的。とてもストレスフルな環境だったことは想像できるし気の毒だなと思うのですが、かといって不倫に明け暮れて幼い子どもをないがしろにすることは絶対に許されないと感じます」と語る。「母親が趣味を持ったり恋愛すること(独身の場合)が悪だとは思わないし、親になっても自分の人生を楽しく過ごすことはよいことだと思います。ただ、子どもに対して最低限の責任は果たしてほしいですね。これは母親だけでなく、本作の父親に関しても言えることですが…」と、強いメッセージを発した。
最後に、今後どのような作品を描く予定か尋ねると、「現在インスタグラムやブログでは、しおりが毒親のもとを離れたあとの生活を連載しています。最終的にしおりは家庭を持ち幸せに暮らすのですが、それまでもいろいろとあるので応援していただけたらうれしいです」と話す。その後は汚部屋で育てられた子の話を描く予定で、これも実話だという。
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子どもの育て方は、その子の将来に大きく関わることだろう。本作はしおりちゃんの幼少期を中心に描かれているが、ブログなどでは毒親から離れたしおりちゃんの作品も投稿されている。興味がある人はぜひ読んでみてほしい。
取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)
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