
観ていた映画で目を惹いた一人の役者。スクリーンの向こう側にいるはずの彼女は、実は同じ学校のクラスメイトで――。
漫画家の東洋トタン(@To_Yo_Tutan)さんがX(旧Twitter)に投稿した創作漫画「むこうがわのアリス」は、憧れの俳優であり同級生でもある少女との、出会いと別れを描いた作品だ。Xでは4000件を超える「いいね」とともに、読者から「好き」「女の子の強さに惹かれる」と好評を呼んだ本作。作者の東洋トタンさんに制作の舞台裏をインタビューした。
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映画に出演していた少女が、まさかのクラスメイトだった!



映画の中で出会った俳優「アリス」と偶然クラスメイトになった優子。映画を愛するという共通点をもった2人が友情を築いていくストーリーで、優子と花(アリス)がどんどん親密になっていく様子がリアルに描かれている。日常の2人の姿はどんなイメージで描いたのか作者の東洋トタンさんに聞いてみると「自分が過去に映画好きの友人と映画館に行ったり、1人でレンタルビデオ屋を徘徊したりしているときの気持ちを思い出しながら描いていました。誰かと映画を観たあとに街を歩きながら『いや~いい映画だったねぇ』と唸ってる時間が好きです」と自らの経験を元にしていることを教えてくれた。
花との距離が近づいていくほど、心の中にあったドロドロとした気持ちに気づく優子。その心の揺れが、物語冒頭に登場する映画のワンシーンと重なり合いドラマティックに描写されている。2人のキャラクターを形づくる根幹について作者に尋ねると、「この作品においてアリスは“強さ”、優子は“弱さ”を担っています。夢を走り続けるには、誰になんと言われようと、人のせいにしたり、自信喪失したりしない強さが必要だと思います。その強さを持っているアリスの眼差しに優子は憧れつつも、劣等感を感じていました」と語った。
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仲が良い友達に嫉妬の念を抱いてしまうことは、誰しもが経験したことのある感情ではないだろうか。その感情に向き合い、前に進もうとする優子の姿が印象的な作品「むこうがわのアリス」。是非、読んでみてほしい。
取材協力:東洋トタン(@To_Yo_Tutan)
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