
コミックエッセイ『自閉症育児奮闘記~今できること』は、シングルマザーのまるさん(@shishishishimr)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。初めての育児に加え、息子の成長への不安や悩みが共感を呼んでいる。そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確実に成長していく息子の姿も微笑ましい。今回は、リュウくんがスーパーで走り回って大変だったという話を紹介する。
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「イライラして疲れていた」…逃げ回る息子と母の戦い




外出先でじっとしていられないリュウくん。体が大きく買い物カートに乗せられないため、一緒に買い物に出かけると、まるさんのことなど構わず走り回ってしまう。やっと捕まえれば寝転がって泣き叫び、レジでは前の人の順番を無視して進んでいく。まるさんはリュウくんの対応だけでヘトヘトになり、家路へ向かう。
この経験について、まるさんは「自分の思い通りに動けないことがこんなにストレスになるんだなと、とてもイライラして疲れていました」と語る。しかし、1年後、リュウくんは少しずつ「人についていく」ことを覚え始め、今ではまるさんと手をつなぎたがるようになった。まるさんは、スーパーで逃げ回っていたころのリュウくんを思い出し、彼の成長を実感する。
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「いつの間にかそこにいる」息子の変化と母の喜び
「あれだけ買い物が大変だった」というが、今は楽になったのだろうか。まるさんは、「最近はまたフラフラすることが復活していますが、いつも行くスーパーだと、息子も『お菓子コーナーはここ!』『ジュースはここ!』ということがわかるようになって、見失ってもだいたいその場所にいてくれるようになりました。前ほど焦ることがなくなったおかげで、落ち着いたと感じているのかも」と、最近の変化を明かす。
そんなリュウくんが、最近は手をつないでくれるようになった。「興味があるものを見ると走って行っちゃうこともありますが、基本的に道を歩くときだけはしっかりと手をつないでくれます。車道への飛び出しや迷子になるといった心配が減ったのが、素直にうれしいです!」。こんな些細な仕草にも、リュウくんの成長が感じられて微笑ましい。
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