
「大学の先輩から肝試しに誘われた」という、よくある話から始まるスズキダイチ(@chixida1106)さんの漫画。一連の出来事を実録漫画として描くため、心霊スポットへ向かったのだが、予想外の展開が読者を震え上がらせ、5.9万いいねを獲得した。
レポ漫画がホラーに一変…心霊スポットの「やけに生活感ある一軒家」


周囲にはなにもない山の中に、ポツンと立つ一軒家。外観だけで「もう怖い。帰りましょう」と怖気づくも、先輩は「漫画にすれば絶対にバズる」となかに入ることを強要。仕方なくなかに入ると、外観とは違い、やけに生活感があるきれいな空間が広がっていた。
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「先輩、ホントに空き家ですか?」と確認すると、先輩は「え、わかんない。ネットで心霊スポットっていうから空き家かと…」と衝撃の事実を告げる。そんな話をしていると、奥の部屋から「よくきたねぇ」という声が聞こえてきた…。
一見すると「心霊スポットのレポ漫画」のようだが、読み進めるうちに少しテイストが変わるのが特徴だ。「唐突に雰囲気が変わってヤバい!」「ゾクッとした」と恐怖を感じる声のほか、「何?」と思わず続きが気になってしまうというコメントも寄せられた。
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作者のスズキダイチさんは、描くときに気をつけたことについて、「フェイク作品をつくるうえで、フェイク元のジャンルと大きく離れないように心がけています。この作品では、最初に心霊スポットに行ったレポ漫画であること、ジャンルはホラーであるということを明示しました」と語る。
この意外な展開が話題になったことについて、「作品の構成上、反応が伸びなければ作品として成り立たないものになってしまうので冷や冷やしておりましたが、取材のお話をいただいたり、多くのコメントや感想をいただけてとてもうれしいです」と、成功への喜びを語った。
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「この話は作り話です」…モキュメンタリーホラーへの挑戦
スズキダイチさんは、Xの表記やサムネイルを活かした手法もこだわっている。些細なところに気づいた読者からは、「Xの巧い使い方だ」「こういうの好きだなぁ」「急に変化球でくるやん」といったコメントも届いた。本作は「心霊スポットに行った時のレポ漫画です」というタイトルが大きな布石となっている。
本作を踏まえて制作したホラーモキュメンタリー漫画「この話は作り話です 実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません」には、5.4万いいねがついた。
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