
幼いころから漫画を描くことが好きだった甘井さん(@amai_taiyaki)は、X(旧Twitter)などのSNSで漫画を公開している。以前に投稿した「適応障害で会社を辞めた新卒が希望を見つける話」は、10万件を超える「いいね」を獲得し、多くの共感コメントが集まった。今回、この作品を紹介するとともに、作者に漫画が誕生した経緯を聞いた(後編)。
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理不尽な先輩に追い詰められた新卒社員の悲劇



憧れの会社に入社した新卒の村上健吾。目を輝かせていた彼は、しかし先輩の理不尽な扱いに、理想と現実のギャップを感じる日々を送っていた。
ある日、急ぎの仕事を任され、やり方を聞くと「マニュアルを見て」と冷たく突き放される。マニュアル通りに対応したつもりだったが、そのあとに社内システムで起きたトラブルは、先輩の不十分な業務指示が原因だったにもかかわらず、すべて村上のせいにされてしまった。
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この1件がトラウマとなり、村上は適応障害を患う。食事もまともにとれず、部屋も散らかり放題になる。そんな絶望のなか、SNSで偶然見つけたライブ配信が、彼の人生を思わぬ方向へと導くことになる。
「疲れている人の心が軽くなる漫画を」作者が込めたメッセージ
この作品が生まれたきっかけについて、作者の甘井さんは、担当編集者とのやり取りを明かした。「自分が描きたい漫画はどんな漫画だろう?」と考え、話していくうちに、「疲れている人や生きづらさを感じる人の心がふっと軽くなるような漫画を描きたい」という思いが強くなり、この物語が誕生したという。
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社会人や新社会人に向けては、「どんな人でも必ずつまづきや傷つくことがある。真面目な人や新社会人の人は特に抱え込んでしまうことが多いと思う」と語る。そして、「ご飯がおいしくないなと思ったら無理しているということだと思うので、誰かに話してみたり休んだりしてゆっくり過ごしてほしい」と、温かいメッセージを送った。
また、「自分が弱いだけかもとか、甘えているだけかもと思うことでも、誰かに話してみると共感してもらえてホッとすることも多い」と語り、SNSを使って肩の力を抜くことも勧めた。
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おいしく食べて健康的に過ごしたい、どんなに忙しい日々でもそう願う人は多い。本作のコメント欄には「心に響く」「泣きました」など、多くの共感の声が寄せられた。
取材協力:甘井(@amai_taiyaki)
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