
残暑が厳しい9月はお家でのんびり漫画三昧?本稿では2025年上半期にバズった漫画を紹介。
子どもは親を選べない。“自分の親がよその親と違う”と気づくのはいつだろうか?朝起きたら母親はいない。保育園児なのに友達の家に行って、朝ごはんを食べる。そんな「放置子」のような子ども時代を過ごしてきた漫画家・魚田コットンさん(@33kossan33)の自伝漫画『家族やめてもいいですか?』を紹介し、本書に込めた想いを聞いた。
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「毒親なのかな…?」作者が抱く複雑な感情と戸惑い




魚田さんの母親は、まだ保育園児だった娘を置いて出かけることが多かった。朝起きると母親がおらず、一人で帰宅を待つ日々。ある日、再び母親がいないことに気づき、同じ保育園の子の家へ。友達の家で朝ごはんをご馳走になり、保育園まで送ってもらう、そんな日常だった。父親はあまり家にいず、母親は特定の男性と会うことも。魚田さんの記憶では、周囲の大人は「冷たい人」と「優しい人」に二極化していた。純粋で疑うことを知らなかった彼女は、それが「うちの当たり前」だと思っていた。
本作を描くきっかけは、ブログで描いていた「母の再婚相手がいろいろとアウトだった話」を担当編集が見つけたことだという。そのあと、「うちの家族ってもしかしてオカシイですか?」というタイトルのブログ連載が書籍化を目指すことになった。
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「うちの親が毒親か?と言われると今でも『毒親なのかな…?』と微妙な気持ちになる」と語る魚田さん。「毒だ」と思わずとも、「少し母と距離を取ろう」と思えるようになったのは、結婚して自分の家族ができてしばらく経ってからだったと明かす。
「私ってけっこう酷い生活してたんだな」…作者が気づいた自分の半生
自身の半生を描くにあたり、同時期に別の雑誌で連載していた『母の再婚相手を殺したかった。性的虐待を受けた10年間の記録』との差別化を意識したという。「私の半生を描いたものなのでどうしてもテーマが被るところはあるが、それぞれ違うつもりで書いている」と説明した。
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魚田さんが小学生の時に両親は離婚。母親の再婚後、新しい父親から性的虐待を受け、男性不信となる。何度も「家族を辞めたい」と思った魚田さんの渾身の1冊だ。
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