全国でリユースの販売および買取店舗を展開する「コメ兵」は、神奈川県においては初となる旗艦店「KOMEHYO YOKOHAMA」を2025年9月12日にオープン。古今東西の文化が交わる街・横浜にて、新旧の“本当に良いもの”を循環させるリユース文化の起点とするべく、同店を運営・展開していくという。グランドオープン前に実施されたレセプションイベントには、株式会社コメ兵 代表取締役社長の山内祐也さん、東日本エリア営業部長の鈴木祥央さん、「KOMEHYO YOKOHAMA」店長の永井慎太郎さんらが出席。出店戦略や店舗の説明を行った。
横浜を“リユース文化”の起点に…お手頃価格で憧れのブランドアイテムが手に入る「KOMEHYO YOKOHAMA」がオープン
ブランド志向の顧客が多い横浜で、さらなる“シェア拡大”を目指す
コメ兵は、ブランドリユース業界において国内シェアNo.1(※リユース市場データブック2024参照)の実績を誇り、中古・新品ブランドアイテムの販売・買取を行う店舗を全国に190店舗以上展開。関東では、新宿、銀座、渋谷を中心に旗艦店を構え、多くのユーザーから支持されている。
鈴木さんによると、横浜は東京都に次ぐ経済規模を持ち、成長性も高く、購買ニーズが強い地域だという。神奈川県ではこれまで、買取専門店の展開が中心だったが、横浜には販売・買取の両方を行う店舗を拡大する余地があり、なおかつ、アクセスの容易さも強みのひとつと捉え、出店に踏み切ったという。
また、横浜駅の近辺には高島屋をはじめ、ジョイナス、ニュウマンなど、多くの百貨店やブティックが並び、ブランド志向の顧客が多いことも同エリアの特徴として挙げ、こうした環境でありながらブランドリユースの総合ショップが近隣に少なかったことから、「KOMEHYO YOKOHAMA」のオープンは“シェア拡大”という意味でも、絶好の機会だったと話す。
テーマの異なるフロア構成で、憧れのブランドとの出会いを演出
「KOMEHYO YOKOHAMA」は、コメ兵としては8店舗目の旗艦店舗で、ルイ・ヴィトンやシャネル、カルティエなど、さまざまなブランドを中心に約5000点もの商品を取りそろえている。主な取扱商材は、ブランドバッグ、ジュエリー・宝石・貴金属、時計、アパレルの4ジャンルで、モノや文化、人との出会いが交差する“寄港地”をコンセプトに、全体の商品構成をデザイン。フロアごとのテーマに沿って、展示・販売、買取サービスを行うという。
店長の永井さんによると「最多価格帯は20万~30万円ですが、店頭に並ぶ商品のなかには2000円代のものもあり、ブランド品としては比較的、手を出しやすい価格設定になっております」とのことで、続けて永井さんからは、店舗の外観および、各フロアの構成についても説明がなされた。
店舗の外観は、コンテナが重なり合うさまをイメージ。町並みに自然と馴染みつつ、来店する人が見つけやすい個性を持った外観になるよう心掛けたという。また、1階角の交差点に面した部分には、アクセントとして横浜のシンボルカラーであるブルーのクリアガラスを採用。サステナブルな素材を取り入れ、環境にも配慮したデザインになっている。
各フロアに関しては、1階~3階は販売、4階は買取のフロアとして構成。階ごとに異なるテーマの内装・陳列になっている。順に見ていくと、1階のテーマは「ICONIC」で、同店の玄関口にふさわしく、各ブランドを象徴的する定番アイテムを中心に展開。アイコニックで特徴的な商品がずらりと並んでおり、誰もが気軽に足を踏み入れられる、安心感とワクワク感に満ちた空間が広がる。
2階のテーマは「VARIETY」で、こちらは多様なアイテムとの出会いを楽しむフロア。誰もが知るブランドから、あまり知られていない名作や意外性のあるデザインのアパレルまで、さまざまな商品が並ぶ。構成には、目的のない寄り道がもたらす“偶然の出会い”というコンセプトもあるそうで、ファッションにさりげない変化や個性をプラスするアイテムがそろう。
3階のテーマは「TIMELESS」。腕時計やバッグを中心に、トレンドに左右されず、長く愛されるタイムレスな名品がそろえられている。永井さんによると「“伝統ある良いもの”を大切にしつつ、そのうえで“新しいもの”を取り入れることが上手な横浜のお客様には、ぜひ訪れていただきたいフロアです」とのことで、落ち着いたトーンのインテリアに囲まれ、ゆったりとしたひとときを体験できる空間になっている。
買取のフロアとなる4階は「RELAY」というテーマで、こちらには“モノと想いを繋ぐ場所”という思いが込められている。プライバシーは保護しつつも重苦しい雰囲気にならないよう、内装には透明感があり、開放的なストリングスカーテンを採用。査定・買取でモノの価値を再認識し、不要になったアイテムを未来へとつなぐ出発点として活用されることが期待される。
アクセスが容易な好立地で、リユースをより身近に感じることができる場の創出を目指すという「KOMEHYO YOKOHAMA」。周辺エリアを訪れた際は、憧れのブランドとの運命的な出会いに期待して、こちらの旗艦店に足を運んでみてはいかがだろう。
取材・文=ソムタム田井