
お絵描きの時間、幼稚園児が描いた家族の絵に謎の黒い影が…。先生が訊ねた影の正体は「まったく怖くない」もので――?
心霊やホラーは、ドキっとするような急展開や予想を裏切るどんでん返しが魅力の1つ。そんな魅力を活かしつつも、恐怖は一切なしの心霊4コマに反響が集まっている。作者はSNS上で多彩な創作4コマ作品を描く留々家(るるいえ)(@ruru_ie)さん。驚きはそのままに、怖さゼロの心霊4コマを描く裏側を取材した。
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マサルくんの「サイン」が生んだユーモア…子どもの自由な発想にゾッとしながら笑っちゃう



2023年8月、留々家さんがX(旧:Twitter)で公開した本作、「影」。幼稚園で男の子が描いた家族の絵が舞台だ。「マサルくんは何を描いてるの?」と先生が聞くと、「ママと…ボクと…パパ!」と答える。だがパパの横には黒い人影。先生が戸惑いながら尋ねると、マサルくんは胸を張って「ボクのサイン!」と答えた。マサルくんの名前を漢字で書けば「大」。心霊現象かと思わせて、じつは子どもの自己表現だったというユーモラスなオチだ。
心霊4コマを描くときのスタンスについて、留々家さんは「題材にするのはお約束。いわゆる、テレビ番組での『おわかりいただけただろうか』といった決まり文句や、人数と手足の数が合わない写真などがアイデアの元になる」と教えてくれた。さらに「私は日常によって非日常が際立つよりも、1本の4コマに日常と非日常が共存していることの方がおもしろいと思っています」と話す。両者を結びつける理屈を組み立てることを意識しているそうだ。
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同作のほかにも、心霊現象を題材にしながら笑えるオチへと落とす4コマが多くの支持を集めている留々家さんの作品。恐怖とユーモアを行き来する4コマで描かれる、「予想外のオチ」に触れれば、きっとあなたもぞっとしながら笑えるだろう。
取材協力:留々家(@ruru_ie)
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