
部署移動してきた日「南朝子ですぅ~。よろしくお願いしますぅ~」と、語尾が甘~い挨拶をした、南朝子。見た目のかわいさと甘えたような口調は、男性ウケがよかった。そんな南さんは「ミナ…ドジだからぁ」と、自分のことを名前呼び(しかも南のミナ)し、自分のミスを男性社員にフォローしてもらうばかり。甘え上手で男性にウケがいいが、女子からは「ああいう子が好かれる」と敬遠される。しかし、今回紹介する天海杏菜(@kyuimuni)さんの「南さんはあざといい子」は、本当は憎めない、いい子だった――。今回は、あざとかわいいが生まれた制作秘話について話を聞く。
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それぞれの個性の違いを愛おしく描いた



部署異動してきた南さんはミスを連発し、周囲にフォローされながらも、教育係の清川からは苦手意識を持たれていた。ランチでも何気ない一言に清川はいら立ちを覚える。さらに終業間際、資料のミスで清川が「2人で頑張れば終わるよ!」と励ました矢先、南さんの姿は忽然と消えてしまう…。
そんな本作「南さんはあざといい子」が生まれたきっかけは、X(旧Twitter)に投稿した漫画を編集者が目にし、商業連載の提案を受けたことだという。作者の天海杏菜さんは、当初「こういうキャラクターは、かわいいしおもしろいな」という軽い気持ちで描いていたそうだ。
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天海さんによれば、「あざといい子」は「一見あざとい系ぶりっ子のようで、実はまっすぐで、とてもいい子」というキャラクターだそう。
今後、南さんが社内の人々とどのように関わっていくのかも楽しみだが、天海さんは見どころについて、「南さん独特のハチャメチャな言動とそれに魅せられていく人々の人間模様です。そして南さん以外のキャラクターたちも、みんな少しずつ、人と違うところがあって愛おしい…という気持ちを込めて描いているので、今後も楽しんで読んでいただけたらと思います!」と教えてくれた。
読者のなかには、最初は「こういうあざといタイプはちょっと苦手かも」と感じる人もいるかもしれない。だが、読み進めるうちに南さんの見た目とのギャップや、自虐的な展開に引き込まれ、思わず笑ってしまうはず。そんな「南さんはあざといい子」をぜひ読んでみてほしい。
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取材協力:天海杏菜(@kyuimuni)
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