
残暑が厳しい9月はお家でのんびり漫画三昧?本稿では2025年上半期にバズった漫画を紹介。
ユーモアあふれる漫画を描いている宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)。彼の人気作「夜逃げ屋日記」は、DV被害者などを夜逃げさせた実話を基に描かれており、2023年には書籍化もされた。今回は、Twitterに投稿された「夜逃げ屋日記」の第17話を紹介するとともに、夜逃げ屋のスタッフ兼カウンセラーについて話を聞いた。
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夜逃げ屋のスタッフはカウンセラー?!



夜逃げを決行する前、夜逃げ屋の社長は宮野に事務所に来るよう指示した。そこで、今回の依頼者と打ち合わせをするという。事務所には見知らぬ男性と女性がいた。男性は宮野に「はじめまして。夜逃げ屋のスタッフ兼カウンセラーのジョーです」と挨拶する。
依頼者の中には夜逃げした後も心の傷が癒えない人がいるため、カウンセラーのジョーの出番だという。ジョーが現在カウンセリングしている井上ヨシコさんが今回の依頼者だ。
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母への底知れぬ恨み
井上さんは母子家庭で育ち、母親がある宗教にのめり込んでいた。その宗教には厳しい規則があり、破ると虐待を受けることもあったという。つまり、井上さんは実の母親から逃げたいのだ。
物心つく前から宗教活動をしていた井上さんは、29歳の中卒でアルバイト生活。働く様子のない母親のため、自分で稼いだ給料のほとんどが生活費に消えていく。
話を聞いた宮野が「お母さんのことどう思ってますか?」と勇気を出して尋ねると、井上さんは「私の人生をむちゃくちゃにされたんです。恨んでます。心の底から」と、怖い表情で答えた。井上さんの母親への恨みは底知れぬものだった。
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今回が宗教関連の夜逃げで知識がなく困り果てていると、宮野はカウンセラーのジョーとばったり会う。ジョーに「よろしければちょっとお喋りしませんか?」と誘われ、2人は喫茶店に向かう。2人が何を話すのか、続きが気になるところだ。
カウンセラーの存在意義
宮野さんに、ジョーと会うまでカウンセラーの存在を知っていたか尋ねると、「チラッと聞いた程度ではあったのですが、『あー、なんかそんな人がいるって言ってたような…』ほどの認識でした」と答えた。
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夜逃げ屋にとってカウンセラーはどのような存在だと思うかという問いには、「心の傷はそう簡単に消えるものではありませんし、話を聞いてくれるだけでも楽になれることってたくさんあると思うので、重要な存在だと思います」と語った。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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